タイトル | Olpidium brassicae遊走子感染阻害細菌の選抜方法 |
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担当機関 | 兵庫農総セ |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
神頭武嗣 西口真嗣 前川和正 相野公孝 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 根面・根内細菌をレタス種子にコーティング後O. brassicae 汚染土壌に播種、温度15℃、20000LUX、35日間育苗し、レタス苗根に形成した遊走子のう及び休眠胞子数を数えることによりO. brassicae 遊走子感染阻害細菌の選抜が可能となる。 |
キーワード | レタス、O. brassicae、内生細菌、遊走子感染阻害 |
背景・ねらい | レタス産地においてO. brassicae 媒介性ウイルス病のビッグベイン病が発生し、産地崩壊の危機に面している。そこで、O. brassicae感染を阻害する内生細菌を選抜し、ビッグベイン病の生物的防除素材の選抜方法を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. レタス類の根面・根内からP-1培地を用いて希釈平板法で分離し、分離細菌を1/10PDA培地で5日培養後、0.5mlの殺菌蒸留水をシャーレに加え懸濁させ、レタス種子を懸濁液に30分間浸漬し種子コーティングを行う。 2. レタスビッグベイン病・O. brassicae汚染土壌を現地激発ほ場から採取し、25℃以下で風乾後、4℃で保存する。 3. 保存汚染土壌に10倍量のバーミキュライトを混和し、種子コーティングした種子を20粒播種し、15℃、20000LUXで育苗する(図2)。 4. 播種約35日後、任意に5株を抽出し、その中から、1株当たり5本の根を選び、光学顕微鏡により根内に形成された遊走子のうと休眠胞子数を全長にわたって計測する。 5. 無処理のO. brassicae感染を100とした場合の感染割合が10%以下の菌株はレタスビッグベイン病に対して高い発病抑制効果を示す(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. レタス苗の生育を抑制する菌株があるので、これらの菌株は選抜しない。 2. 本方法で選ばれた3菌株(No.24、59、99)についてほ場での導入方法について今後検討する。 3. レタスビッグベイン病防除用の生物素材のさらなる収集方法として用いる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 育苗 生物的防除 播種 防除 レタス |