宿根アスターの花芽のアボーションの発生要因と防止対策

タイトル 宿根アスターの花芽のアボーションの発生要因と防止対策
担当機関 高知農技セ
研究期間 1999~2001
研究担当者 高野恵子
笹岡伸仁
松下恵子
西内隆志
二宮千登志
発行年度 2002
要約 宿根アスターの冬期の花芽のアボーションは、通常の電照処理終了後20日間の低日射量が主な要因で、低い気温が発生を助長するとものと考えられる。このため、通常の電照終了後に所定の時間再電照することで花芽のアボーションを防止できる。
キーワード 宿根アスター、花芽のアボーション、発生要因、防止対策
背景・ねらい 宿根アスターは、冬期に採花する作型では花芽のアボーション(花芽がその形成初期や発達途中に生育停止または枯死する現象)の発生により花蕾数が減少して切り花品質が低下するなどの問題が生じている。そこで、花芽のアボーション発生要因を明らかにするとともにその防止対策を確立することにより、年間を通じて高品質な切り花を生産・出荷できる栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴 1.
冬季の花芽のアボーションは、低日射量が発生要因と考えられる。草丈伸長等を目的とした通常の電照(暗期中断)終了直後から20日間の低日射量の影響が大きい(表1)。
2.
最低気温が10~20℃の範囲では、気温が低いほど、特に13℃以下で花芽のアボーションが多く、低い気温がアボーションの発生を助長する(表2)。
3.
花芽のアボーション防止には、暗期中断終了直後または5日目に電照処理を開始し、以後20日間を13時間30分の日長とする。あるいは、暗期中断終了5日目に再電照処理を開始し、以後10~20日間を14時間の日長とする(表3)。
4.
最低気温を15℃以上として栽培する(表2)。
5.
再電照処理すると、冬季に採花する作型で正常花蕾数の少ない「ローズスター」と「ブルーマジック」の両品種で品質向上効果が高く、正常花蕾数が2~3倍に増加する(表3、4)。
成果の活用面・留意点 1.
再電照処理期間を所定期間より長くすると、採花時期の遅れや採花期間の長期化、草姿の乱れをまねく。
2.
栽植方法は、株間20cm、条間30cm、仕立て本数は1番花で4~4.5本/株、2番花では4本/株とする。
3.
冬季に採花する作型に適用できる。
図表1 219467-1.gif
図表2 219467-2.gif
図表3 219467-3.gif
図表4 219467-4.gif
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 宿根アスター 品種

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