タイトル |
シンテッポウユリ機械移植の経営評価 |
担当機関 |
愛媛農試 |
研究期間 |
2000~2003 |
研究担当者 |
石々川英樹
森重陽子
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発行年度 |
2003 |
要約 |
野菜用歩行型全自動及び半自動移植機をシンテッポウユリの移植に利用することで、移植時間を慣行の2~3割に短縮できる。移植機の導入が慣行よりも有利となる栽培面積は、全自動移植機では36a、半自動移植機では47a以上である。
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キーワード |
シンテッポウユリ、機械移植、省力化、全自動移植機、半自動移植機
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背景・ねらい |
シンテッポウユリは水田転作作物として有望であるが、栽培管理の大部分が手作業で、その中でも移植作業には10a当たり約70時間を要する。そこで、野菜用の全自動及び半自動移植機を利用した省力機械移植技術を検討し、移植機の導入条件を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 慣行と同程度の栽植密度を確保するには、全自動移植機では2本苗を利用した4条植え、半自動移植機では株間を縮小した6条植えが適当である(表1、2)。
- 全自動移植機では、種子選別や苗調製などの新たな作業が加わるが、必要とするトレイ数が減少するために、は種・かん水等育苗に要する時間が短縮できるとともに、移植作業時間も慣行の約22%に短縮できる。そのため、移植関連作業時間は、10a当たり138.3時間と慣行の約62%である(表2)。
- 半自動移植機では、育苗にかかる作業時間は慣行とほとんど変わらないが、移植作業時間が10a当たり20.5時間と慣行の約31%に短縮できる。そのため、移植関連作業時間は10a当たり181.1時間と慣行の約82%である(表2)。
- 全自動及び半自動移植において、採花率や切花長、輪数は慣行と大差なく、機械移植による粗収入の減少は起こらない(表3)。
- 10a当たりの移植関連経費は、全自動移植機>半自動移植機>慣行の順である。移植機の年間固定費を購入額の30%、家族労働費を1,500円/時とした場合、機械移植が慣行より有利となる栽培規模は、全自動移植機では36a、半自動移植機では47a以上となる(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- シンテッポウユリの移植機導入を検討する際の参考となる。
- 県内のシンテッポウユリ栽培規模は、最大でも20a程度であることから、移植機の導入に際しては、既存の野菜移植機の汎用利用や共同利用による経費の削減が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
育苗
経営管理
栽培技術
省力化
水田
ゆり
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