バラのロックウール栽培による要素過剰症・欠乏症

タイトル バラのロックウール栽培による要素過剰症・欠乏症
担当機関 愛媛農試
研究期間 1999~2003
研究担当者 藤堂 太
毛利幸喜
発行年度 2003
要約 バラの「リトルマーベル」のロックウール栽培における欠乏症は多量要素の各成分、鉄およびホウ素、過剰症は微量要素の各成分で発現する。また要素間に相助作用・拮抗作用があり、品種により発現に遅速がある。
キーワード バラ、リトルマーベル、ロックウール栽培、培養液、過剰症、欠乏症
背景・ねらい 養液栽培では、肥料成分の過剰や不足による障害が発生するが、一般の生産者には何に起因する障害か判別できないことが多い。また、近年の環境保全の面から循環式養液栽培が開発されているが、循環方式は同じ養液を何度も使用するため長期間栽培するとイオンバランスが崩れ要素障害が発生する場合がある。そこで、各種成分の過剰・欠乏症を再現し障害診断書を作成することによって生産者に障害の原因を判別できるようにする。
成果の内容・特徴
  1. 過剰症は、N、P、K、Ca、Mg、S、Fe、Mn、B、Zn、Cu、Mo、Na、Clについてそれぞれ発現したが、多量要素については、要素そのものの過剰症ではなく、塩類ストレスによる吸水不良による(表1)。
  2. Fe、Mn、B過剰は、特異的な症状が現れ診断し易い。
  3. 欠乏症は、N、P、K、Ca、Mg、Fe、B欠乏について発現し、その他の微量要素については、軽微なクロロシスが見られる程度で顕著な差異は見いだせない(表2)。
  4. 特にN、Mg、B欠乏では、特異的な症状が現れ診断し易い。

成果の活用面・留意点
  1. 葉中成分分析より、各対象の要素が過剰・欠乏となっている。また、ぜい沢吸収する要素(P、B、Mn)や、各要素間に相助作用・拮抗作用がある。リトルマーベルは、ローテローゼに比べどの要素も早くに症状が現れる。
  2. 障害の要因が単一要素の場合には、これらの結果が活用できると思われるが、実際栽培では複数要素の過剰・欠乏が複雑に絡み合って発生することが多いので、単一要素のみの結果から類推することは困難なことがある。
  3. 閉鎖型栽培システムの場合、ぜい沢吸収する要素は欠乏しやすく(P、B、Mn)、吸収されにくい要素や肥料の副成分(Na、Cl)は過剰となるので、特にこれらの成分は注意する。

図表1 219691-1.jpg
図表2 219691-2.jpg
カテゴリ 肥料 ばら 品種 養液栽培

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