ウメ「南高」果実の紅色程度と機能性

タイトル ウメ「南高」果実の紅色程度と機能性
担当機関 和歌山農技セ
研究期間 2002~2006
研究担当者 桑原あき
根来圭一
大江孝明
発行年度 2003
要約 果実表面の紅色割合が25%以上である果実は抗酸化能で優れ、日陰部の結果枝先端の枝葉を切除して果実に光を当てると、果実の紅色割合が増大し、抗酸化能が向上する。
キーワード ウメ、機能性、果皮色、枝葉切除、光
背景・ねらい ウメ果実は古くから健康食品として利用されてきており、近年、消費者の健康意識の高まりとともに需要が多くなり、その機能性についても明らかにされつつある。また、「南高」では、果実表面に大きく紅色を帯びたものは外観の美しさから高値で取引されている。
そこで、消費拡大や高付加価値化を目的に、果実の機能性を高める栽培管理法を確立するため、果実の紅色からみた機能性向上法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 果実表面の紅色割合が25%以上である果実は、それ以下ものに比べクエン酸、糖、β-カロテンの含量で増加傾向が見られ、抗酸化能で優れる(表1)。
  2. 果実表面の紅色割合は日当たり条件が関係し、日向果を遮光すると紅色がほとんど発現せず、糖含量、抗酸化能は日向果の75%になる(表2)。
  3. 日陰部の結果枝先端の枝葉を切除して果実に光を当てると、果実表面の紅色割合が増大し、ソルビトール含量、抗酸化能が無処理より1.4~1.2倍向上する。また、枝葉を切除しても基部果実の肥大に大きな影響を与えない(表3)。

成果の活用面・留意点
  1. ウメ「南高」果実の高付加価値化技術として活用する。
  2. 枝葉切除の処理時期、処理程度について検討が必要である。

図表1 219707-1.jpg
図表2 219707-2.jpg
図表3 219707-3.jpg
カテゴリ うめ 機能性 高付加価値 栽培技術 消費拡大

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