乾燥ビ−ル酵母添加による粗飼料のin vitro乾物分解率向上作用

タイトル 乾燥ビ−ル酵母添加による粗飼料のin vitro乾物分解率向上作用
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター
研究期間 2001~2003
研究担当者 安藤 貞
西口靖彦
早坂貴代史
発行年度 2003
要約 乾燥ビ-ル酵母添加により、粗飼料のin vitro 乾物分解率が向上し、メタン生成量が増加することから、第一胃内微生物活性化作用がある。粗飼料の分解率向上効果は、タンパク質、核酸の添加よりも酵母の水溶性区分が高い。
背景・ねらい ビ-ル酵母は人間の栄養補助食品として利用されている。また、反すう家畜には第一胃内微生物活性化作用等を目的として給与されている。しかしながら、ビ-ル酵母の第一胃内微生物の活性化メカニズムには不明な点が多い。そこでビール酵母添加等が、第一胃内微生物活性化を示す粗飼料のin vitrro 乾物分解率とメタン生成量に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
乾燥ビ-ル酵母の分解率は培養24時間で80%以上であり、難分解性区分の分解速度が6.2%/hと高い(表1)。
2.
培養24時間(h)での粗飼料の分解率は高い順に、乾燥ビ-ル酵母添加>乾燥ビ-ル酵母水溶性区分>DNA=アルブミン添加である。すなわち、粗飼料の分解率は、タンパク質、核酸の添加効果よりも酵母の水溶性区分が強く関与する(表2)。
3.
乾草への乾燥ビ-ル酵母添加によってメタン生成量は有意に増加する(表3)。
4.
以上の結果から、乾燥ビ-ル酵母は、粗飼料の分解性向上作用、メタン生成増加作用があり、第一胃内微生物を活性化する。
成果の活用面・留意点 1.
乾燥ビ-ル酵母給与による第一胃内微生物活性化に関する基礎的知見である。
2.
実際の牛への給与による消化率改善の程度や可給量は今後検討する必要がある。
図表1 219778-1.gif
図表2 219778-2.gif
図表3 219778-3.gif
カテゴリ 乾燥

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