アスパラガス新植園養液土耕の肥培管理技術

タイトル アスパラガス新植園養液土耕の肥培管理技術
担当機関 愛媛農試
研究期間 2001~2004
研究担当者 戸井康雄
安藤禎子
才木康義
大森誉紀
発行年度 2004
要約 西南暖地におけるアスパラガスの雨よけ半促成長期どり養液土耕栽培において、40kg/10a程度の窒素を施肥することによって、3年目の総収量が3t/10a程度得ることができる。
キーワード アスパラガス、養液土耕栽培、西南暖地、雨よけ半促成長期どり栽培
背景・ねらい アスパラガスの雨よけ半促成長期どり栽培においては、増収のため多肥栽培が行われる傾向がある上、長期間同一圃場で栽培が続けられるため、土壌中に過剰な養分が蓄積しやすく、安定生産を阻害する要因となっている。
そこで、アスパラガスの新植時より養液土耕栽培を用いた場合の、残存肥料分が過剰に蓄積せず、かつ充分な収量が得られる肥培管理技術について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 給液のためのチューブには均一な灌水が可能な点滴チューブを用い、一うね当たり2本配置する。
  2. 肥培管理には養液土耕1号を使用し、連日灌水同時施肥を行う。給液量は土壌水分(深さ30cm)がpF1.5~2.0となるよう時期ごとに設定し、施肥量と1日当たりの給液量により希釈倍率を月ごとに調整する(本試験における給液量は、4~6月は1リットル/株/日、7~9月は2リットル/株/日、10~12月は1リットル/株/日である)(表1,2)。
  3. 養液土耕の収量は、全期を通じて土耕栽培よりも多く、3年目の荘収量が約3t/10a程度得られる(表3、図1)。
  4. 施用した肥料は有効に利用され、土壌中に過剰な養分の蓄積は少ない(表4)。

成果の活用面・留意点
  1. 本試験における養液土耕栽培の主な耕種概要は、うね幅135cm、株間30cm、1条植え、立茎本数3本/株、給液量(7~9月):2リットル/株/日、(4~6月、10~12月):1リットル/株/日である。
  2. 土壌溶液中の硝酸イオン濃度の測定は可能であるが不安定であること、また若芽の硝酸イオン濃度の簡易、迅速な測定は困難であることから、リアルタイム栄養診断はできない。

図表1 219866-1.jpg
図表2 219866-2.jpg
図表3 219866-3.jpg
図表4 219866-4.jpg
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カテゴリ 肥料 アスパラガス 栄養診断 施肥 肥培管理

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