黄色灯を利用したキャベツの化学合成農薬削減技術

タイトル 黄色灯を利用したキャベツの化学合成農薬削減技術
担当機関 湖北分場
研究期間 2003~2005
研究担当者 高澤卓弥
中村嘉孝
山中成元
森野洋二郎
田中 寿
谿 英則
発行年度 2005
要約 キャベツ栽培において黄色灯の利用は、最大照度1ルクスの範囲内で、ハスモンヨトウやオオタバコガなどのヤガ類の被害を抑制し、BT剤との併用で虫害防除のために使用する化学合成農薬を3~4成分削減できる。
キーワード キャベツ、減農薬、黄色灯、BT剤
背景・ねらい キャベツの減化学農薬栽培では、ハスモンヨトウやオオタバコガといったヤガ類の被害が課題となる。特に、近年、これらのヤガ類は多発する傾向にあり、薬剤抵抗性の獲得や結球部への侵入により難防除害虫となっている。
そこで、黄色灯とBT剤の併用によるキャベツの化学合成農薬削減技術について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 黄色灯の点灯によりハスモンヨトウやオオタバコガの飛来が抑制される。黄色灯とBT剤の併用により、虫害防除のために使用する化学合成農薬を3~4成分削減しても、対照区と同等の可販率が得られる。また、黄色灯はキャベツの生育に影響を与えない(表1、2、一部データ略)。
  2. 可販率は光源からの距離が近いほど高い傾向を示し、HID光源ランプでは半径30m(最大面照度1ルクス程度)までは無処理区より高い可販率が得られる(図1)。
  3. HID光源ランプの場合、1基当たりの導入経費は年間17,094円程度(内電気代4,750円)である。また、黄色灯の利用により可販率が無処理区より向上し、販売額が増加するが、黄色灯1基当たり半径30mを有効範囲として利用するとき、販売額から黄色灯の資材費を差し引いた収益が最も大きくなる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 黄色灯の効果がない害虫(アオムシ、コナガ、アブラムシなど)に対しては防除が必要である。また、すでに侵入した幼虫に対しても効果がないので、ほ場を観察して発生時には適宜防除を行う。
  2. 点灯時間は日没1時間前から日の出1時間後が目安であり、日長時間の変化にあわせて点灯時間を変更する。また、黄色灯の設置にあたっては、周辺に長日条件の影響を受ける作物がないことを確認する。
  3. 最大照度1ルクスを確保できる範囲は、1基当たり黄色蛍光灯(40W)で約270m2、高圧ナトリウムランプで約2,500m2、HID光源ランプで約2,800m2である。
  4. 照度の確保できる配線距離は100Vで100m強、200Vで200m強であり、ほ場近くに電源のあることが必須条件である。
図表1 220135-1.jpg
図表2 220135-2.jpg
図表3 220135-3.jpg
図表4 220135-4.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 キャベツ 抵抗性 農薬 防除 薬剤

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