田植機を利用したマット式水稲湛水直播技術における播種深度安定装置

タイトル 田植機を利用したマット式水稲湛水直播技術における播種深度安定装置
担当機関 山口農試
研究期間 2004~2006
研究担当者 中司祐典
鳥居俊夫
発行年度 2006
要約 本装置は、田植機を利用したマット式水稲湛水直播技術において、マットブロックの田面への露出を 減少させる簡易な装置である。本装置により、10mm以内の適正深度に播種される割合が高まり、欠株率も 低減されて苗立数が確保できる。
キーワード イネ、湛水直播、播種精度、播種深度、マット式直播、播種深度安定装置
背景・ねらい 水稲栽培の省力化・低コスト化が求められる中、低投資で技術導入できる「田植機を利用したマット式 水稲湛水直播技術」を開発し、現地で普及が進んでいる。
しかし、好適な深度への播種は、ほ場内の田面の硬軟や水量の多少により不安定になりやすく、特に、 深播きを避けようとするとマットブロック(種子を圧入したマットを専用掻き取り爪で掻き取ったもの)の 田面上への露出が増える等の問題点が指摘されている。
そこで、簡易に播種深度を安定させる「播種深度安定装置(以下、装置)」を開発することにより、 本技術の発展と一層の現地普及に資する。
成果の内容・特徴
  1. 開発した装置は、安価な部材(田植機側から取付ステー、L字パイプ、直管、ゴムシート(5mm厚) 及び取付金具)で構成される。播種作業時に本装置を田植機に装着、けん引して、露出した マットブロックを、土中に押し込み覆土するものである(図1)。
  2. 本装置の使用により、マットブロックの播種姿勢は、田面への露出は大幅に減少し、「横向き」及び 「下向き」の割合が増加するが、発芽への影響は小さく、10mm以内の適正深度に播種される割合が高まる (図2、3)。
  3. 播種精度の向上により、欠株率が低下し出芽揃いも良好で、分げつの発生は順調に進み収量も 安定する(表1)。
  4. 田面が硬く、通常では覆土が不十分となる場合でも、本装置の使用により薄く覆土され、除草剤の 薬害や雀害も軽減できる。
成果の活用面・留意点
  1. 本装置は、取付ステーを田植機の後付用施肥機のマウントホール等に装着することで、既存の多くの 田植機に装着可能である。
  2. 本装置は自作も可能であり、作製マニュアルの編集を検討している。
  3. 本装置は、種子マットを掻き取りながら直播するマット式直播に適応するが、他の直播方式でも 同等の効果が期待できる。
  4. 田植機を利用したマット式水稲湛水直播システムの概要については、「近畿中国四国地域における 新技術(2001年度)」を参照されたい。
図表1 220244-1.jpg
図表2 220244-2.jpg
図表3 220244-3.jpg
図表4 220244-4.jpg
カテゴリ 病害虫 省力化 除草剤 水稲 施肥 低コスト 播種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる