芯の大きさからみた加工用に適したキャベツの品種と収穫時期

タイトル 芯の大きさからみた加工用に適したキャベツの品種と収穫時期
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2006~2008
研究担当者 斎藤隆雄
竹川昌宏
松本功
発行年度 2007
要約 加工用キャベツの冬どりに適する品種として、芯の結球重に対する重量割合が小さく、芯の長さが短い「夢舞台」と「彩音」を選定した。これら品種の芯の重量割合は、結球重約2kg以上で概ね3%以下となる。
キーワード キャベツ、加工用、芯、品種
背景・ねらい キャベツを千切り等に加工する際、加工の初期段階で芯(結球内に含まれる茎部)が切除される。加工歩留まり(原体重量に対する製品重量)を高め、芯を切除する際の作業性を良くするため、加工用キャベツの特性として芯の小さいことが実需者から求められている。
そこで,冬どりキャベツにおける、結球重に対する芯の重量割合(芯割合)や芯の長さの品種による違いと、結球重と芯割合の関係について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 結球重2kgで収穫した場合、芯割合は品種で異なり、2.9~4.8%と差がある。供試した中で芯割合が小さな品種は「夢舞台」で2.9%、次いで「彩音」が3.1%であり、両品種とも芯の長さ(芯長)が短い(表1、図1)。
  2. 「夢舞台」の芯割合は結球重の増加とともに減少する。結球重1.5kg前後では個体ごとの差が大きいが、約2kg以上では芯割合が概ね3%以下で低位に安定する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 表1では12月から1月収穫について記載したが、2~3月収穫でも同様に両品種の芯割合が低く、芯長が短い。
  2. 加工用では歩留まりや作業効率の面から、2Lサイズ(1.8kg程度)の需要が多く、また2Lより大きなサイズへの需要もある。今後、安定して大玉収穫が可能な栽培条件について検討する必要がある。
図表1 220397-1.jpg
カテゴリ 加工 キャベツ 栽培条件 品種

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