| タイトル |
シリカゲル肥料の育苗培土混和による水稲ポット成苗の苗質向上 |
| 担当機関 |
岡山農総セ |
| 研究期間 |
2004~2006 |
| 研究担当者 |
山本章吾
森次真一
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| 発行年度 |
2007 |
| 要約 |
水稲のポット成苗用の培土にシリカゲル肥料を4%混和すると、苗のケイ酸含有率が上昇して発根力が高くなり、育苗期間が42日に長期化しても発根力の低下が抑制され、移植後の生育量及び精玄米収量の減少が緩和される。
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| キーワード |
水稲、育苗、ケイ酸、シリカゲル
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| 背景・ねらい |
水稲の移植栽培において、苗質の良否は本田における生育を大きく左右するが、作業の都合などで移植期が遅れると、苗質が低下することがある。一方、育苗培土にシリカゲル肥料(スーパーイネルギー、可給態ケイ酸90%)を施用すると、苗の発根が促進するなどの効果が報告されている。そこで、シリカゲル肥料の培土混和が、育苗期間の超過時における苗質低下を抑制する効果について検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 育苗培土にシリカゲル肥料を混和すると、pH及びECに変化はないが、可給態ケイ酸含有量は増加する(表1)。
- ポット成苗用の育苗培土にシリカゲルを重量割合で4~8%混和すると、いずれの育苗日数でも苗のケイ酸含有率は無施用に比べて1~3%高く手触りは硬くなり、苗の草丈は1~2cm短く、充実度は高くなる(表2)。
- シリカゲルを培土に混和すると苗の発根力は高くなる。さらに、育苗日数が通常の30日から42日に長期化すると発根力は低下するが、シリカゲルを処理した苗の発根力は低下幅が小さくなる(図1、2)。
- 育苗日数が42日になると、穂数は28日に比べて約7%減少し、精玄米収量は約8%減少する。しかし、シリカゲルを処理した苗は、無処理苗に比べて穂数及び精玄米収量の減少が緩和される(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 水稲の品種はコシヒカリ、苗床は折衷苗代である。
- 水田10aに必要な育苗培土は約60kg(ポット成苗用育苗箱35枚×育苗培土1.7kg/枚)であるので、培土への混合割合が4%の場合はシリカゲル肥料が約2.4kg(1,120円)必要となる。
- 本処理によって、移植の遅延による減収の危険性を少なくすることができ、生産者は移植作業日程を調節することができる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
肥料
育苗
水田
水稲
品種
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