チェイン法による小麦の耐倒伏性の評価

タイトル チェイン法による小麦の耐倒伏性の評価
担当機関 農産研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者 尾形武文
岩渕哲也
松江勇次
発行年度 1998
要約 小麦の品種や播種時期、施肥法などの栽培法が異なる場合の耐倒伏性の評価指標としては、チェイン重とcLr値が成熟期における倒伏程度と高い有意な相関を示すことから、倒伏が起こらない場合にも耐倒伏性の客観的な評価指標として適する。福岡県農業総合試験場・豊前分場・普通作物・野菜研究室、農産研究所・栽培部・作物品種研究室
背景・ねらい 小麦の倒伏は収量低下や品質劣化等を引き起こすため、他の作物と同様に耐倒伏性の改善は解決されるべき重要な課題の一つである。特に、小麦の品種選定や安定栽培方法の確立において、小麦の耐倒伏性を評価できる方法は不十分である。そこで、耐倒伏性の優れた小麦品種の選定や安定栽培法を確立するために、多数の小麦品種、播種時期や栽培方法を変えて精度高く簡易に耐倒伏性を評価できる方法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 小麦の多数の品種を用いた場合、稈長、チェイン重やcLr値は成熟期の倒伏程度と有意に高い相関を示す(表1、図1)。
  2. 倒伏が起こらない品種においても、チェイン重やcLr値は巾広い品種間差を示す(図1)。
  3. 小麦の播種時期、播種密度や施肥法などの栽培法が異なる場合、成熟期の倒伏程度とチェイン重やcLr値は高い相関を示す(表1、図2)。
  4. チェイン法によるチェイン重やcLr値は、小麦の品種や栽培法が異なっても成熟期の倒伏程度と有意な高い相関を示す。
成果の活用面・留意点
  1. チェイン重やcLr値の測定は、小麦の穂首に細い鎖(0.043g/鎖)をつけてたらし、稈がたわんでつり合った状態で測定する。チェイン重はチェイン数×鎖1個の重さ、cLr値はチェイン重÷稈長で表す(図3)。測定時期は出穂後20~25日後とする。
  2. 小麦の品種選定や栽培法確立のための耐倒伏性の評価指標として活用する。
図表1 220781-1.gif
図表2 220781-2.gif
図表3 220781-3.gif
図表4 220781-4.gif
カテゴリ 小麦 施肥 播種 品種

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