イノブタにおける発育、と体及び肉質の特徴

タイトル イノブタにおける発育、と体及び肉質の特徴
担当機関 福岡県農総試畜産研究所
研究期間 1998~1998
研究担当者 山本英二
村上徹哉
大和碩哉
発行年度 1998
要約 大ヨークシャー種雌にイノシシ雄を交配したイノブタと大ヨークシャー種の豚を 105kgで比較すると、枝肉歩留、背脂肪厚に差はない。肉質は豚に比べて保水性が高く、肉色は赤色度が高い。官能評価の結果では、豚肉に比べて肉味が良い、歯ごたえがある、肉色が良い、総合的に好ましいと評価する人が多い。福岡県農総試畜産研究所・中小家畜部・養豚研究室
背景・ねらい 最近の養豚経営では、消費者の高品質志向に応え、肉質に特徴を持つ銘柄豚の生産が盛んに行われている。ほとんどの銘柄豚は地域特産品として生産されており、多種多様な種類や特徴を持つ。今後中山間地等の地域特産品を開発するためには、銘柄豚に対して明確に差別化できる特徴が必要と考えられ、肉質に特徴を持つイノシシを利用した新しい地域特産品としてのイノブタの生産が期待される。本試験では、大ヨークシャー種雌に雄イノシシを交配したイノブタを生産し、発育、と体及び肉質の特徴について大ヨークシャー種と比較する。
成果の内容・特徴
  1. 105kgのイノブタと豚を比較すると、枝肉重量、枝肉歩留及び背脂肪厚はほぼ同じである。イノブタの 105kg到達日齢は豚に比べて雄で43日間、雌で68日間程度長くなり、1日平均増体量では雄は豚の63%、雌は56%程度である。イノブタの飼料要求率は豚に比べて0.88程度高い。またイノブタの発育は雌雄間差が大きく、雄は雌に比べて 105kg到達日齢は28日早く、1日平均増体量は 91g大きい(表1)。
  2. イノブタ肉は、豚肉に比べて保水性が高い。またイノブタ肉の肉色は豚肉に比べて赤色度が高く、好ましいと評価した人が有意に多い(表2)。
  3. 官能評価ではイノブタ肉は、豚肉に比べて肉味が良く、歯ごたえがあり、総合的に好ましいとする人が有意に多い(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. イノブタ飼育管理のための技術指標とする。
  2. 今後は、デュロック種雌にイノシシ雄を交配したイノブタの発育、肉質及び出荷適期について調査し、イノシシ雄を大ヨークシャー種に交配した場合との比較検討を行う。
図表1 220833-1.gif
図表2 220833-2.gif
図表3 220833-3.gif
カテゴリ 経営管理 出荷調整 中山間地域 豚

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