イチゴの高設栽培における杉皮培地と施肥法

タイトル イチゴの高設栽培における杉皮培地と施肥法
担当機関 大分県農業技術センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 磯村政弘
舟越雄二
松垣喜詞
徳丸健太郎
発行年度 1998
要約 イチゴの高設栽培の培地として、コスト、収量性等から杉皮を選定した。培地量は8L/株よりも4L/株が適量である。施肥量は、全量基肥として緩効性肥料をN成分で5g/株を施用すると多収となる。大分県農業技術センター・野菜部
背景・ねらい 現在のイチゴ栽培は、腰をかがめた無理な姿勢での作業が長時間続くため生産者の労働負担は大きく、栽培面積拡大の阻害要因の1つとなっている。作業姿勢の改善等による軽作業化、省力化をはかるため既に養液栽培方式による高設栽培装置の開発が行われているが、コストが高く生産現場への普及は進んでいない。そこで、より安価な高設栽培法を開発するため培地の種類及び施肥法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 初期生育では炭化醤油粕、イチゴ育苗専用培土(以下、専用培土と記す。)がそれぞれ良好であるが、11月以降は培地による差は小さくなる(表1)。4月末までの収量は、専用培土が最も多いが、2月までの早期収量は杉皮、木炭が多い(図1)。安価で、軽量かつ入手が容易なこと、早期収量性、栽培管理等から総合的に判断すると杉皮が有望である。また、大分県内で杉皮は大量に排出されていることから、廃棄物の有効利用につながる。
  2. 杉皮培地では、基肥に緩効性肥料180日タイプをN成分で5g/株を施用すると多収となる(図2)。
  3. 杉皮培地では、4L/株と8L/株の間で早期、総収量に大差なく、4L/株程度が適量である(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 装置の架台は、鉄製直管で1mの高さに組み立て、栽培ベットは幅22cm×深さ17cmの容器を用いる。
  2. 杉皮は乾燥すると撥水性があるため、定植前に十分な潅水が必要である。
  3. 栽培期間中の潅水は、少量で回数を多くする方がよい。
図表1 220901-1.gif
図表2 220901-2.gif
図表3 220901-3.gif
図表4 220901-4.gif
カテゴリ 肥料 育苗 いちご 乾燥 コスト 栽培技術 省力化 施肥 養液栽培

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