タイトル |
ジャカランダ鉢物における樹形改善方法 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
金丸俊徳
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発行年度 |
1998 |
要約 |
ジャカランダを鉢物生産する場合、低樹高開花するために摘心による樹形改善方法を検討した結果、摘心を三回にして側枝を充実させることで鉢物としての樹姿も良く、コンパクトな鉢物が出来る。宮崎県総合農業試験場・亜熱帯作物支場
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背景・ねらい |
ジャカランダは頂芽優勢が強く、間伸びした樹形となりやすく、コンパクトでボリューム感のある鉢づくりが困難である。そこで、低樹高開花のために摘心を繰り返しながら、枝数を増やしボリュームがでるような樹形改善方法について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 鉢物には「JacarandaacutifoliaHumb.」の接ぎ木3年生株(7号鉢植え)を用いて、4月24日に地際から25~30cmの節の上部で主幹を台刈りした。その後3回の摘心を行った(表1)。
- 三回摘心を行うことで主枝長を無摘心区に比べ1/3に下げ、亜主枝も約13cm、側枝も約8cmと伸長を抑えることができコンパクトな樹姿になる。二回摘心では側枝が伸びすぎてしまいバランスの悪い鉢物となる。無摘心では主枝が伸びすぎてさらにバランスの悪い樹形となる(表2)。
- 三回摘心、二回摘心は側枝が4~5本発生しボリューム感がでる。無摘心では主枝だけのためにボリュームがでない(表3)。
- 二回摘心、無摘心ではそれぞれ亜主枝、側枝が伸長しすぎてしまいバランスが悪くなる。しかし、三回摘心を行うとコンパクトで枝数が多く、見た目がよい鉢物が生産できる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 摘心を年間三回行うと枝数は増加し樹形はコンパクトになるが、第二回摘心後の枝の発生が不十分で、また伸長が良くないこともある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
亜熱帯
接ぎ木
低樹高
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