カンショでん粉粕を添加した人工飼料の湯練り化による周年養蚕技術

タイトル カンショでん粉粕を添加した人工飼料の湯練り化による周年養蚕技術
担当機関 鹿児島県蚕業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 久保正紘
西田信久
樋口康一
発行年度 1998
要約 カンショのでん粉粕粉末を添加した5齢用飼料を湯練り化し、飼育技術を確立した。湯練り飼料による冬期の全齢人工飼育と桑葉育を組み合わせると周年繭生産が可能である。鹿児島県蚕業試験場・養蚕研究室
背景・ねらい 全齢人工飼育では5齢期の給餌量が8割を占めるが、市販飼料ではコストが高つく。飼料の低コスト化には、調整方法と飼料素材の低コスト化がある。飼料の調整方法は、粉体を水で練り合わせた後蒸煮する方法が一般的であるがこれは調整経費が高いのがネックとなっている。そこで調整経費と飼料保存経費を削減するために飼育現場で直接粉体にお湯を加え練り合わせる鹿児島県独自の壮蚕用湯練り飼料を開発し、桑葉育と冬期の全齢人工飼料による農家の飼育施設と労力を効率的に利用した周年養蚕体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 設計した5齢用湯練り飼料組成は、脱脂大豆粉末の2%を即溶性寒天(UP-37)に置き換える(表2)。
  2. 開発飼料を湯練り化することで農家での貯蔵施設が不要となり、湿体飼料1kg当たり約35%の調整経費が削減できる(表3)。
  3. 夏期の桑葉育10回と冬期全齢人工飼料6回を組み合わせた周年養蚕飼育体系を策定した(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 5齢用湯練り飼料の調整は、粉体に対して2.2倍量の湯(摂氏80度)を加え、素早く練り合わせる。
  2. 全齢人工飼料育に当たっては防疫面に十分注意する。
  3. 開発した湯練り飼料は市販されていない。
図表1 220952-1.gif
図表2 220952-2.gif
図表3 220952-3.gif
図表4 220952-4.gif
カテゴリ カイコ かんしょ コスト 飼育技術 大豆 低コスト

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