うどんこ病抵抗性形質転換イチゴの閉鎖系温室における安全性評価

タイトル うどんこ病抵抗性形質転換イチゴの閉鎖系温室における安全性評価
担当機関 生物資源部
研究期間 1998~2001
研究担当者 平島敬太
古賀正明
中原隆夫
発行年度 1998
要約 ヤマイモキチナーゼ遺伝子を導入し、うどんこ病抵抗性が強化された形質転換イチゴの閉鎖系温室における安全性評価を行った。非形質転換イチゴに比較して、アグロバクテリウムの残存、正常花粉率、花粉飛散性、草姿、根分泌物質、茎葉から放出される揮発性成分に差が認められない系統が得られた。福岡県農業総合試験場・生産環境研究所、生物資源部・生物工学研究室
背景・ねらい ヤマイモキチナーゼ遺伝子を導入した形質転換イチゴ「とよのか」の中から、うどんこ病に対する抵抗性が強化された5系統が得られた。これらの形質転換イチゴを一般ほ場で栽培するためには、閉鎖系温室、非閉鎖系温室、屋外隔離実験ほ場ごとに有害物質の生産性や環境に対する安全性の評価を実施することが「組換えDNA実験指針」で義務付けられている。そこで、得られた形質転換イチゴの閉鎖系温室における安全性評価を実施する。
成果の内容・特徴
  1. 形質転換体の茎葉及び根のいずれの組織にもアグロバクテリウムの残存は認められない(表1)。
  2. 形質転換体の正常花粉率、花粉飛散量及び距離は、非形質転換体に比べて差は認められず、同等と判断される(表2、表3)。
  3. 非形質転換体に比べて、草姿に差が認められない形質転換体1系統(C系統)が得られた(表4)。
  4. 形質転換体C系統の根分泌物質の液体クロマトグラムは、非形質転換体に比べて差はなく、新たな分泌物質の産生は認められない(図1)。
  5. 形質転換体C系統の茎葉から放出される揮発性成分のガスクロマトグラムは、非形質転換体に比べて差はなく、新たな揮発性成分の産生は認められない(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 非閉鎖系温室や隔離ほ場における実験の基礎資料とする。
  2. 形質転換イチゴのPA(社会的受容)活動の資料とする。
図表1 221056-1.gif
図表2 221056-2.gif
図表3 221056-3.gif
図表4 221056-4.gif
図表5 221056-5.gif
図表6 221056-6.gif
カテゴリ いちご うどんこ病 抵抗性

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