2倍濃度1回ほ乳による乳牛子牛の発育効果

タイトル 2倍濃度1回ほ乳による乳牛子牛の発育効果
担当機関 熊本県農業研究センター
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 乳用子牛に与える代用乳をこれまでの2倍濃度にし、4リットルを1日1回給与で4週間ほ乳した。離乳後に高エネルギー高蛋白TMRで飼養すると、これまでの1日8リットルほ乳と変わらない発育を示す。1回ほ乳による省力化が図られなおかつ発育速度が速いことから、早期育成のほ乳法として利用できる。熊本県農業研究センター・畜産研究所・大家畜部
背景・ねらい 高発育保ちながらほ乳の省力化を図ることを目的に通常2回のほ乳を朝1回給与にし、3週間及び4週間ほ乳する方法について検討した。1回のほ乳量を8リットルにする方法と、4リットルのままで代用乳の濃度を2倍にする倍濃度ほ乳技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 8リットル1回ほ乳法(8L1回区)
    表1のプログラムを用い、2週目からは朝1回で8リットルを給与し、3週間で離乳する。人工乳・水は生後3日目から給与し、離乳後はTMR(TDN82%、CP22%)を給与する。
  2. 2倍濃度ほ乳(倍濃度区)
    表2のほ乳プログラムを用い、1週間で2倍濃度の代用乳に切り替え、1日1回で4週間ほ乳する。その他の飼料については上記の方法と同じにする。
  3. 発育比較
    従来の2リットル2回・6週間ほ乳方法に比べるて、いずれのほ乳法も体重・体高ともに高い発育を示す。ただ体高では4リットル2回ほ乳に比べて8リットル1回ほ乳や倍濃度ほ乳で離乳後の伸びがやや遅れる傾向にある。
  4. TDN養分充足率は日本飼養標準(1994年版)で比較すると、離乳時に一旦低下するが、その後は急速に増加し、従来の4リットル2回ほ乳に比べて高い摂取量を示す。
  5. 血液性状
    ほ乳期間中の血液性状は血糖値がやや高くなるものの、その他異常値は見られない。ただ離乳後には血中尿素素(BUN)や肝機能指標のGOTが上昇する傾向にある。
  6. コスト試算
    ほ乳期間中の飼料費はそれ程の差はないが、ほ乳期間が短縮することで労賃が大きく引き下げられ、費用計として大幅なコスト低下が図られる。
成果の活用面・留意点
  1. 早期育成技術としてのほ育方法の省力化
  2. 下痢の発生が増加することはないが、子牛の体調をよく観察しながらほ乳量や代用乳の給餌量を引き上げ、特に離乳後の人工乳の食べ過ぎは消化不良を起こしやすいことから特にに注意すること。
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カテゴリ コスト 省力化 乳牛

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