イノシシの精液性状とイノブタの生産性及び飼育管理方法

タイトル イノシシの精液性状とイノブタの生産性及び飼育管理方法
担当機関 福岡県農業総合試験場畜産研究所
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 イノシシの精液採取可能期間は11月~5月であり、精液量は平均87ml、精子濃度は6.1億/mlで精子活力は一般に良好である。液状精液を用いた場合、イノブタ子畜の生産頭数は豚と同等で、育成率は10%程度高い。飼料要求率の観点からすると出荷体重は90kgが適当である。
背景・ねらい 新しい地域特産品としてイノブタの開発に取り組んでいるが、イノブタを安定的に生産するためには雄イノシシから精液を採取し、雌豚に人工授精を行う必要がある。そこで馴致した雄イノシシから精液を採取し、精液性状と人工授精によるイノブタの生産性を明らかにする。また、出荷体重と発育特性の関係等について調査し、適正な出荷体重を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. イノシシの精液採取可能期間は11月~5月で、この期間を過ぎると乗駕意欲を示さなくなる(表1)。
  2. イノシシの精液量は59~116ml(平均87ml)、精液濃度は3.0~8.6億/ml(平均6.1億個/ml)で、精子活力は5月を除き80+++~90+++と良好である。一般的な豚の精液量180ml、精子数2.5億/mlに比べ、精液量が少なく、精子濃度が高い(表1)。
  3. 液状精液を利用した人工授精によりイノブタを生産すると、1腹当たりの子畜の生産頭数は9.2頭で、育成率は95.7%である。豚の自然交配と比較すると生産頭数はほぼ同等で、育成率は10%程度高い。凍結精液を利用した場合、生産頭数は4.7頭と低い。またイノブタの在胎日数はブタに比べて2~3日長い(表2)。
  4. イノブタ(大ヨークシャー種×イノシシ)の雌雄平均肥育期間は、出荷体重90kgでは105kgに比べて24日間短く、飼料要求率は0.83優れている。赤肉割合は90kgの50%に比べ、105kgは53%でやや多い(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. イノシシの精液採取を可能にするためには、幼齢期より1日1回10分程度の接触、ブラッシングを行い、馴致する。
  2. イノブタの給与飼料は、生体重30kgまでは子豚用飼料、30kg以降は肥育用飼料とする。飼育管理は肥育豚の管理方法に準じるが、肥育豚房の柵は、豚よりも50cm程度高くする必要がある。
  3. イノブタ生産の技術資料とする。
図表1 221140-1.jpg
図表2 221140-2.jpg
図表3 221140-3.jpg
カテゴリ 出荷調整

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