ミルキングパーラの入室・退出方式の違いによる作業特性

タイトル ミルキングパーラの入室・退出方式の違いによる作業特性
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 磯崎良寛
柿原孝彦
原田美奈子
古賀康弘
発行年度 1998
要約 ミルキングパーラにおける搾乳牛の個別入室・退出方式は、一列毎の一斉入室・退出方式に比べて搾乳サイクルが短かく、搾乳能率が高い。一方、一斉方式は作業動線が規則的で作業頻度が少なく、作業者の心拍数は個別方式ほど増加しない。福岡県農業総合試験場・畜産研究所・大家畜部・乳牛研究室
背景・ねらい 近年、フリーストール方式の酪農経営が増加しており、各種のミルキングパーラが導入されているが、乳牛の入室・退出方式の違いによる搾乳効率や労働負担への影響は明らかではない。そこで、当場の自動開閉サイドオープン型パーラを用いて、同一作業条件下(施設、作業者、搾乳牛、搾乳手順)で乳牛の入室・退出方式およびパーラ頭数規模が、搾乳効率及び労働負担に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. コンピュータ制御により搾乳牛が1頭づつ入室・退出する方式(個別方式)は、一列毎に一斉に入室・退出する方式(一斉方式)に比べて、搾乳終了後退出までの滞留時間が4頭規模で72.3%(1分47秒)、6頭規模で80.5%(3分2秒)短縮されること等から、搾乳サイクルが短い(表1)。
  2. パーラ頭数規模を4頭から6頭にすると個別方式では搾乳サイクルが1分程度しか延びないが、一斉方式では3分程度延びる(表1)。
  3. 搾乳サイクルから試算した1時間当たりの搾乳可能頭数は、6頭規模の個別方式が30.1頭と最も高く、6頭規模一斉方式(22.4頭)、4頭規模個別方式(21.9頭)、4頭規模一斉方式(18.2頭)の順に高い。
  4. 一斉方式は、個別方式に比べて搾乳効率は低いが、作業動線は規則的で、作業頻度が少なく、搾乳作業者の心拍数は、個別方式ほど増加しない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ミルキングパーラ導入時の形式選択及び搾乳作業手順策定の参考として活用する。
  2. 調査施設のミルカーは自動マッサージ機能を有するため、通常施設より実搾乳時間が約40秒間長くなっている。
  3. この情報は、4~6頭規模のタンデムパーラーを用いた模擬的な検討結果である。
図表1 220815-1.gif
図表2 220815-2.gif
カテゴリ 経営管理 乳牛

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