新たに確認されたパインアップル花樟病の病原細菌

タイトル 新たに確認されたパインアップル花樟病の病原細菌
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 1997~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 パインアップルの果実病害である花樟病の病原細菌としては、既に報告されているErwinia ananas Serranoに加え、新たにAcetobacter peroxydance Visser't HooftおよびA. lovaniense、A. sp.を病原菌として追加する。沖縄県農業試験場・病虫部・病理研究室
背景・ねらい 沖縄県の特産果樹パインアップルに発生する花樟病は、果実内部で発病するため、外観から健全果実と罹病果実の診断は困難である。本病の症状は、黄色の果肉が淡褐色から暗褐色の斑状に変色し、組織が硬化する。それは、1小果から果実全体に及ぶこともある。本病は7月~8月の夏実の収穫初期に多発し、防除困難な病害の1つである。近年、生果用パインアップルの需要拡大に伴い、本病の防除対策が急がれている。そこで、花樟病の病原細菌を明らかにし 防除対策上の資料とする。
成果の内容・特徴
  1. パインアップル花樟病罹病果実から分離した菌を、開花期のパインアップル果実へ接種したところ、8菌株で病原性を確認(表1)。
  2. O/Fテストでグルコース発酵型のコロニーを対象にErwiniaの同定を実施。グラム陰性桿菌同定システム(API-20E)を用いて生理試験を行い、Erwinia ananas Serranoと同定する(図1)。
  3. O/Fテストでグルコース酸化型のコロニーを対象に、Acetobacterの同定を実施。これまでパインアップル花樟病の病原菌として報告のある3種と分離菌を比較し、Y-003、Y-004、Y-005はA. peroxydans、Y-006はA. lavaniense、Y-001 、Y-002はA.sp.と同定する(表2)。
  4. 我国で発生するパインアップル花樟病の病原細菌としてはErwinia ananas Serranoが既に知られているが、今回、新たにAcetobacter peroxydans Visser't Hooft、Acetobacter lavanienseおよびAcetobacter sp.を追加する。
成果の活用面・留意点
  1. 病原菌が明らかにされたことで、防除対策の基礎資料として活用できる。
図表1 221296-1.jpg
図表2 221296-2.jpg
図表3 221296-3.jpg
カテゴリ 病害虫 需要拡大 防除

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