ロールベールサイレージ調製に適した牧草類の高TDN収量作付け体系

タイトル ロールベールサイレージ調製に適した牧草類の高TDN収量作付け体系
担当機関 福岡農総試
研究期間 1999~2000
研究担当者 井上信明
馬場武志
敷田成太郎
発行年度 2000
要約 イタリアンライグラス2回刈+スーダングラス3回刈体系及びイタリアンライグラス・大麦混播3回刈+スーダングラス2回刈体系は、イタリアンライグラス1回刈+スーダングラス3回刈体系より年間総TDN収量が多い。福岡農総試・畜産研究所・飼料部・飼料作物研究室
背景・ねらい 大家畜農家における飼養頭数増加と家畜の高能力化に伴い、飼料作物生産調製の省力化と高品質化が求められている。このような中で、省力的飼料調製貯蔵技術としてロールベーラ・ベールラッパ作業体系が普及してきているが、ロールベーラ・ベールラッパ作業体系に適合する高TDN収量作付け体系は明らかにされていない。そこで、ロールベーラ・ベールラッパ作業体系に適合し、年間総TDN収量が最も高くなる作付体系を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. TDN収量が比較的多いイタリアンライグラスの出穂期刈り取り及びスーダングラス草丈170cm前後の刈り取りによる作付体系では、イタリアンライグラス2回刈+スーダングラス3回刈体系(B体系)及びイタリアンライグラスと大麦混播の3回刈+スーダングラス2回刈体系(C体系)は、イタリアンライグラス1回刈+スーダングラス3回刈体系(A体系)より年間総TDN収量が有意に多い(図1、表1)。
  2. イタリアンライグラスと大麦混播作物を12月に収穫し、翌年4月、5月に再生イタリアンライグラスを収穫するするとともに短い夏作期間にスーダングラスを2回収穫するイタリアンライグラス主体の収穫体系(C体系)が、年間の総TDN収量、平均TDN含量が最も高い(表1)。
  3. 刈り遅れるとTDN含量が低下するので、イタリアンライグラスは出穂期、スーダングラスは草丈170cm前後、大麦は乳熟期刈り取りとする。
成果の活用面・留意点
  1. 西南暖地でのロールベーラ・ベールラッパ作業体系作付け計画作成等の参考とする。
  2. 刈り遅れるとTDN含量が低下するので、出穂前草丈170cm程度で刈取る。また、過剰施肥は硝酸態窒素が蓄積しやすいので施肥基準を遵守する。
図表1 221432-1.jpg
図表2 221432-2.jpg
カテゴリ イタリアンライグラス 大麦 省力化 飼料作物 施肥 保存・貯蔵

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