蒸製玉緑茶の火入れによる香味発揚

タイトル 蒸製玉緑茶の火入れによる香味発揚
担当機関 長崎県総合農林試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 森川亮一
宮田裕次
池下一豊
塚本統
発行年度 2000
要約 蒸製玉緑茶の火入れは、直火式では排気温度が摂氏140度で40分、摂氏150度で30分程度、透気式では吹込熱風温度が摂氏120度で30~40分程度で良好な香気、滋味が発揚する。長崎県総合農林試験場・東彼杵茶業支場
背景・ねらい 蒸製玉緑茶の火入れ技術は確立されておらず、それぞれの農家が経験と官能に頼った火入れを行っている。そこで、火入れ時間、温度、機種等の条件と茶品質の関係を検討し、蒸製玉緑茶の火入れ法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 直火式火入れ機では、排気温度および処理時間は摂氏140度で40分、摂氏150度で30分程度が適度な火入れである(表1)。また、適度な火入れ(茶温摂氏107.1~108.7度)を保つ時間は5分間程度で、排気温度が高いほど時間が短くなる(図1)。
  2. 透気式火入れ機では、吹込熱風温度が摂氏120度で処理時間が30~40分が適度な火入れである(表2)。
  3. 蒸製玉緑茶では、火入れ中の茶温が直火式では摂氏107度、透気式では摂氏122度に達すると良好な香気、滋味が発揚する(表1、表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 処理温度は、直火式では荒茶投入前のドラム頂上部の煙突排気温度、透気式では原料投入前の乾燥機の吹込熱風温度で調整する。
  2. 本試験は一番茶での結果である。
  3. 火入れ機は、直火式が横山式排風乾燥機15K型、透気式が棚式乾燥機50K型を使用した。
図表1 221540-1.jpg
図表2 221540-2.jpg
図表3 221540-3.jpg
カテゴリ 乾燥

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