タイトル |
サトウキビ側枝苗移植機 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
耕うん・作溝と同時に溝の底部にサトウキビ側枝苗を植付ける移植機。作業速度を約1.4km/hとすると、作業能率は約9.5a/hとなる。沖縄県農業試験場・経営機械部・農業機械研究室
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背景・ねらい |
サトウキビ生産を活性化させるための技術として、側枝苗による新育苗技術が期待されている。側枝苗生産技術とは、蔗茎の各節より発生する側枝を苗として利用する技術である。ここでは、育苗した側枝苗を本畑へ植付けるための移植機を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 本移植機は、市販のビート移植機の苗送りコンベヤ、植付輪、填圧輪、動力接地輪等を改良し、更にロータリと作耕機を装着した作業幅1.4mのサトウキビ側枝苗移植機である。ロータリで砕土し作溝機で溝を成形した後、側枝苗を溝の底部に移植する構造となっている。(図1、図2、表1)。
- 回転苗台には、4枚の苗トレイを積載することができ、移植作業はトラクタのオペレータと給苗を担う補助作業者の2名で実施する。また、移植と同時に施肥・薬剤の同時散布も可能である。
- 作業速度を1.4km/h、株間40cmとすると、作業能率は9.5a/h、作業精度は転倒苗率4%、欠株率3%となる。また、10aあたりの移植本数は約1688本になる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 沖縄本島地域ではセルトレイ、八重山地域ではペーパーポットによる育苗が行われており、移植機を導入する際には、育苗にあわせて苗送りコンベア部を選択する。
- 側枝苗の活着率を向上させるためには、灌水が必要である。従って、灌漑設備がある圃場での栽培が望ましい。
- 移植機の駆動と車体バランスを考慮し、当該移植機は80PS以上のトラクタに装着する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育苗
経営管理
さとうきび
施肥
薬剤
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