早生、良食味の水稲新品種候補系統「ちくし46号」

タイトル 早生、良食味の水稲新品種候補系統「ちくし46号」
担当機関 福岡県農総試
研究期間 1992~2001
研究担当者
発行年度 2001
要約 水稲新品種「ちくし46号」は、成熟期が「日本晴」と同じ“早生”である。食味は「ヒノヒカリ」より優れる。炊飯米の光沢が優れ、味が良く、粘りが強い。梅雨明け後の食味低下も少ない。収量性や玄米品質は「日本晴」と同程度である。
キーワード 新品種、水稲、粘り、良食味、早生、ちくし46号
背景・ねらい 本県の良質米安定生産にとって、水稲の熟期別品種構成の適正化を図ることが重要であり、早生品種は不可欠である。これまで早生品種として「日本晴」が普及、奨励されてきたが、食味評価が低くなり、平成10年3月に奨励品種から除外された。このため、これにかわる極良食味の早生品種の育成が強く要望されてきた。そこで、早生で、極良食味の栽培特性が優れた品種を育成する。
成果の内容・特徴 1992年に「ちくし6号(後の夢つくし)」を母、「中部88号」を父として交配した組合せから育成した。特性は以下のとおりである。
  1. 出穂期、成熟期はともに「日本晴」と同程度で、「ヒノヒカリ」よりそれぞれ7日、10日程度早い(表1)。
  2. 稈長と穂長は「日本晴」よりやや短く、穂数は同程度である(表1)。
  3. 耐倒伏性及び穂発芽性はともに“中”で、「日本晴」よりやや優れる(表1)。
  4. いもち病及び白葉枯病圃場抵抗性は「ヒノヒカリ」と同程度の“やや弱”で、「日本晴」よりやや弱い(表1)。
  5. 収量性は「日本晴」と同程度で、玄米千粒重はやや軽い(表1)。
  6. 心白米の発生は「日本晴」よりやや多く、腹白米の発生はやや少ない。玄米品質は同程度である(表1)。
  7. アミロース含有率は「ヒノヒカリ」より1~2%程度低く、タンパク質含有率は同程度である。テクスチャー値はやや小さく、粘弾性が優れる(表2)。
  8. 食味は「ヒノヒカリ」より優れる。炊飯米の光沢が優れ、味が良く、粘りが強い。梅雨明け後の食味低下が少なく、年間を通して安定している(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 早生の良食味品種として、平坦地から山ろく地に適する。
  2. いもち病にやや弱いので、適期防除に留意する。
  3. 早植は心白米の発生等、品質低下の原因となるので避ける。
図表1 221660-1.jpg
図表2 221660-2.jpg
図表3 221660-3.jpg
カテゴリ 病害虫 いもち病 新品種 水稲 抵抗性 品種 防除 良食味

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