| タイトル |
原料用サツマイモを用いたアリモドキゾウムシの大量増殖 |
| 担当機関 |
鹿農試大島 |
| 研究期間 |
2000~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2001 |
| 要約 |
原料用サツマイモを用いて、青果用サツマイモとほぼ同様にアリモドキゾウムシの大量増殖ができ、大幅なコストダウンが可能である。
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| キーワード |
アリモドキゾウムシ、大量増殖、原料用サツマイモ
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| 背景・ねらい |
アリモドキゾウムシ根絶事業の本格事業化に向けてコスト削減は大きな課題である。現在、アリモドキゾウムシの大量増殖には200円/kgの青果用サツマイモが用いられているが、より安く安定生産できる増殖資材の探索、開発が必要である。そこで、安価な原料用サツマイモについて、アリモドキゾウムシの大量増殖の資材として可能性を検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 放飼に用いられる産卵終了44日後までに脱出してきた成虫の総脱出虫に対する割合(有効脱出率)は、コガネセンガンで飼育した区でやや低いが、他の原料用サツマイモは、青果用品種土佐紅とほぼ同程度である(表1)。
- 歩留まりは、4回の産卵を平均すると、いずれの原料用サツマイモも土佐紅と差は見られない。土佐紅での幼虫の歩留まりは4回の産卵とも安定していたが、原料用サツマイモでは1回目または2回目にピークがあり、しだいに低下する(表1、図1)。
- 産卵1、2回目の成虫の羽化1日以内の生体重ならびに体長は、いずれの原料用サツマイモも土佐紅と差は認められない。しかし、産卵3、4回目では原料用サツマイモで飼育した場合、土佐紅と比較して重く、大きい(表1、図1)。この原因は、原料用サツマイモでの産卵数が減り、幼虫1頭当たりの餌イモの割合が増えたためで、イモの品種による影響ではないと考えられる。
- 照射時の齢期の主体は羽化直後の成虫と羽化直前の蛹であった。シロユタカ給餌の齢期は他の品種と比較し若干進んでいる傾向がみられたが(図2)、照射時の齢期としてはいずれの原料用サツマイモも適期である。
- 以上の結果から、原料用サツマイモによるアリモドキゾウムシの大量増殖は、産卵3回目以降に歩留まりの低下がみられるが、それ以外の有効脱出率、生体長、体重、照射時の齢期は青果用サツマイモとほぼ同等である。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 約30円/kgの安価な原料用サツマイモを用いることにより、アリモドキゾウムシの大量生産のコスト削減が図れる。
- 原料用サツマイモは一般に貯蔵性が悪いので、できるだけ貯蔵性の高い品種を用い、十分な保管管理を行う。
- 原料用サツマイモは、重さ200g前後の均一なものを使用する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
コスト
品種
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