自走式フレール型刈り取りロールベーラによるサイレージ調製

タイトル 自走式フレール型刈り取りロールベーラによるサイレージ調製
担当機関 (独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2000~2003
研究担当者 服部育男
佐藤健次
小林良次
只野克紀(スター農機)
上村慶治(ヤンマー農機)
小原信孝(スター農機)
伊藤尚勝(ヤンマー農機)
発行年度 2002
要約 自走式フレール型刈り取りロールベーラは飼料イネの他、牧草や飼料作物の収穫が可能であり、調製されたサイレージの貯蔵性は優れている。
キーワード 自走式フレール型刈り取りロールベーラ、サイレージ、貯蔵性、飼料イネ、牧草、飼料利用
背景・ねらい 水田転作の飼料作物として飼料イネの利用が注目されているが、水田に対応できる収穫機の開発が課題となっている。また、生産コストを低減させるためには、飼料イネ以外の牧草や飼料作物の収穫機としての汎用利用により、機械の利用率を高めることが望ましい。
そこで、農機具メーカーと共同で開発した走行部が水田に対応可能なクローラ型で、刈り取り方式がフレール型の収穫機について、他の牧草や飼料作物に対するサイレージ調製能力を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
自走式フレール型刈り取りロールベーラは飼料イネと同様、イネ科の飼料作物(エンバク、スーダングラス、ギニアグラス、イタリアンライグラス、二条オオムギ、ソルゴー)のダイレクト収穫が可能である(写真1)。
2.
自走式フレール型刈り取りロールベーラは直径88cm×高さ88cm、重さ約185~250kgのロールベールが調製できる。また、理論上、切断長が短いので梱包されたロールの乾物密度が従来のロールベーラより高まる(表1)。その結果、嫌気度が向上しサイレージ発酵が促進される。
3.
自走式フレール型刈り取りロールベーラで調製されたサイレージの貯蔵性は、従来のロールベーラで同水分の材料を用いて調製したサイレージより優れている。例えば、スーダングラスや飼料イネでは貯蔵性を示すV-scoreによる評価が不良から良に改善される(図1)。
成果の活用面・留意点 1.
高品質サイレージ調製技術として利用可能である。
2.
トウモロコシについては検討していない。
図表1 221999-1.gif
図表2 221999-2.gif
図表3 221999-3.gif
カテゴリ イタリアンライグラス 大麦 コスト 収穫機 飼料作物 水田 とうもろこし

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