甘しょでん粉粕の新規酵素による分解産物の糖組成

タイトル 甘しょでん粉粕の新規酵素による分解産物の糖組成
担当機関 鹿児島県農産物加工研究指導センター
研究期間 1999~2001
研究担当者 松元 順
田之上隼雄
発行年度 2002
要約 脱でん粉処理した甘しょでん粉粕はセルラーゼ系のYM4酵素とペクチナーゼ系のM4酵素併用により45%が分解される。分解産物にはセロビオースやガラクトースを主構成糖とするオリゴ糖やウロン酸オリゴ糖を多量に含む。
キーワード 甘しょ、でん粉粕、セルラーゼ、ペクチナーゼ、オリゴ糖、食品素材
背景・ねらい 甘しょでん粉粕はクエン酸原料としての需要が激減し、廃棄物として処理しなければならない状況にある。クエン酸原料に替わる利用法として、酵素糖化処理によって価値の高い食品素材に変換する技術を確立する。
成果の内容・特徴 1.
脱でん粉処理した甘しょでん粉粕に、YM4酵素(C.thermocellum:食総研 森ら)とM4酵素(Bacillus sp.:鹿児島大 菅沼ら)を併用で5%ずつ添加し(YM4:190units/g、M4:230units/g)、55℃、24時間反応により、前処理なしに45%が可溶化できる。(表1、図1)
2.
酵素分解による生成糖は、セロビオースを主とする中性糖とウロン酸オリゴ糖と推定される酸性糖が得られ、前者はセルラーゼ系のYM4酵素、後者はペクチナーゼ系のM4酵素による(図2、図3)。
3.
中性糖は、セロビオースの他にガラクトースを主構成糖とするオリゴ糖を含む(図3)。
成果の活用面・留意点 1.
甘しょでん粉粕の酵素糖化による分解産物の食品素材化については、低コスト化のために効率的酵素分解プロセスの検討等の課題が残されるものの、機能性をもつオリゴ糖の生産法としての利用が期待される。
図表1 222308-1.gif
図表2 222308-2.gif
図表3 222308-3.gif
図表4 222308-4.gif
カテゴリ 機能性 低コスト

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