| タイトル |
ブチロラクトンIを用いた牛卵子細胞周期の制御 |
| 担当機関 |
ブチロラクトンI |
| 研究期間 |
2001~2003 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2003 |
| 要約 |
屠場由来牛卵子を100μMブチロラクトンIを添加した0.3%牛血清アルブミン加TCM199を使い24時間インキュベートした後、成熟培養を16または20時間行い受核卵子として核移植に供試しすることで体細胞クローン胚を効率的に作成できる。
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| 背景・ねらい |
体細胞核移植胚の作出は長時間の卵子操作を強いられるため、作業が深夜に及ぶなど技術者には負担が大きく、そのうえ屠場由来卵子を使用するために、卵巣数が安定的に確保できなくクローン胚作出の効率を悪くしている。卵子の成熟培養開始時間を調節できれば、核移植の開始時間を自由に変えたり卵子培養開始時に卵子を追加するなど効率的に核移植を行うことができる。このため、ブチロラクトンIを使い牛卵子の成熟抑制を行い、核移植における受核卵子として利用可能かどうかを明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 100μMブチロラクトンIを添加した0.3%BSA(牛血清アルブミン)加TCM199は24時間卵子の成熟を抑制する。
- 卵子をブチロラクトンIにより24時間成熟抑制した区(図1)は、卵丘細胞の膨化が抑制されている。
- 成熟率は成熟抑制をしない通常の対照区と変わらず良好である(表1)。成熟抑制後16時間培養区の卵子(図2)に比べ、20時間培養区の卵子(図3)は卵丘細胞の変性がみられる。
- 融合率は16時間培養区は20時間培養区、対照区に比べ有意に低下する。胚盤胞発生率は16時間培養区では20時間培養区に比べて有意に高い。分割率は有意な差が認められない(表1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- ブチロラクトンIによって卵子の成熟培養開始を24時間延期することが可能となるために、核移植・体外受精などの多くの卵子を必要とする実験に利用できる。
- 成熟抑制後の20時間培養区は、16時間培養区に比べて卵丘細胞の変性がみられたり胚盤胞発生率低下の傾向がみられるため、従来の培養時間よりも更に短い時間を検討する必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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