タイトル |
イチゴ萎黄病のポット育苗における二次伝染と雨よけによる防除 |
担当機関 |
佐賀県農業試験研究センター |
研究期間 |
2001~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
ポット育苗において、イチゴ萎黄病は発病株から周辺株へ二次伝染する。発病株の速やかな除去と、育苗期の雨よけは、菌の飛散を抑制するため、本病の有効な防除手段である。
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キーワード |
イチゴ萎黄病、育苗期、雨よけ、伝染抑制
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背景・ねらい |
イチゴ萎黄病は、育苗期および本圃において発病し、苗不足・生育の不揃い等を招き、安定生産を図るうえで大きな問題となっている。そこで、ポット苗における本病菌の二次伝染を明らかにし、育苗期の雨よけの防除効果を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 萎黄病は、ポット育苗において発病株から二次伝染する(図1)。
- 雨よけ区における萎黄病の発病株率は3.3%(2001年)、5%(2002年)で、露地の発病株率21.7%(2001年)、37.5%(2002年)に比較してかなり低く、高い二次伝染防止効果を示す(図1)。
- 萎黄病は、土壌に接種した場合にのみ発病が認められることから、本病の二次伝染は、病原菌が発病株から周辺ポット土壌へ飛散し、根から感染することにより行われる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 二次伝染を防ぐために、発病株は速やかに除去する。
- 育苗期間の雨よけは、炭疽病、疫病の伝染抑制にも効果が高い。
- 雨よけ条件下で、土や水が跳ね上がるような強い潅水はしない。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
萎黄病
育苗
いちご
炭疽病
防除
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