寒地型牧草を導入した耕作放棄地の放牧条件下における牧草生産量

タイトル 寒地型牧草を導入した耕作放棄地の放牧条件下における牧草生産量
担当機関 (独)農業技術研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2001~2005
研究担当者 手島茂樹
進藤和政
佐藤義和
市戸万丈
発行年度 2002
要約 耕作放棄された水田跡、野菜畑跡及び樹園地跡に寒地型牧草の草地を造成後、5年以上放牧利用した草地でも、700~800kg/10aの乾物生産量を確保できる。また寒地型牧草は、乾物重の構成割合で80%以上あり、良好な植生を維持できる。
キーワード 永年草地・放牧、草地管理、耕作放棄地、寒地型牧草、牧草生産量
背景・ねらい
小区画で分散した耕作放棄地を利用して生産性を重視した放牧技術の開発を行う場合、草地の生産量の維持が問題となってくる。そこで、荒廃した水田跡・野菜畑跡及び樹園地跡に寒地型牧草(オーチャードグラス・ペレニアルライグラス主体)の草地を造成して放牧し、5年以上経過した草地の生産量を検討した。
成果の内容・特徴
1.
耕作放棄された水田、野菜畑及び樹園地でも、牧草を導入し1年当たり窒素で12kg/10aの施肥を行い、適切に放牧を行えば、放牧利用を続けて5年以上経過しても、1年当たり700~800kg/10aの乾物生産量を確保できる(表1)。
2.
試験区の1日当たりの草の乾物重の増加速度は、春以降、徐々に減少し(図1)、そのため、放牧牛による被食量も減少した(図2)。
3.
草種の乾物重での構成割合は、入牧時及び退牧近くでも、オーチャードグラスとペレニアルライグラスを合わせて80%以上あり、造成5~7年後でも良好な植生であった(図3)。
成果の活用面・留意点
1.
当試験地(長野県御代田町、標高800m)と同等な気象条件の地域で活用できる。
2.
放牧方法、放牧牛の飼養状態については、「小規模移動放牧方式による肉用繁殖牛の飼養」を参考にする。
図表1 226801-1.gif
図表2 226801-2.gif
図表3 226801-3.gif
図表4 226801-4.gif
カテゴリ 寒地 水田 施肥 繁殖性改善 放牧技術

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