ヒペリカムの品種選定と新しい生産体系

タイトル ヒペリカムの品種選定と新しい生産体系
担当機関 福岡農総試
研究期間 2000~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 切り枝用ヒペリカムの有望品種として「エクセレントフレアー」、「ピンキーフレアー」および「ミスティックフレアー」を選定した。また、加温促成と無加温促成及びその二度切り栽培の組合せにより、3月から7月、9月から11月の出荷が可能な新しい生産体系を開発した。
キーワード ヒペリカム、切り枝、品種、生産体系
背景・ねらい ヒペリカムは、従来にない実付きの切り枝花木として注目され、花束やフラワーアレンジメントの花材として、需要の拡大が期待されている。また、最近では品種数も増加している。しかし、ヒペリカムの切り枝生産は露地季咲き栽培が主体で、出荷時期が6月頃に限られている。生産振興のためには、長期出荷できる生産体系の確立が必要である。
そこで、本県に適した有望品種を選定すると共に、生態を解析し、施設栽培による作期拡大を図り、新しい生産体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 「エクセレントフレアー」(果実色:茶色)と「ピンキーフレアー」(赤色)は、着果数が多く、切り枝としてのボリュームに優れる。また、果実が桃色で新規性のある「ミスティックフレアー」も有望である(表1)。
  2. 「エクセレントフレアー」では加温促成と無加温促成及びその二度切り栽培の組合せにより、3月から7月、9月から11月の出荷が可能である(図1)。
  3. 「エクセレントフレアー」の無加温促成後の二度切り栽培では、切り下株から新梢をそのまま仕立てることで9~10月出荷が、また、8月上旬に新梢を切り戻しすることにより、11月に出荷できる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 水分不足により株枯れが発生するので、潅水設備を整備する必要がある。
  2. ヒペリカムはサビ病が発生しやすいため、新梢発生前からの定期防除に努める。
  3. 9月出し以降の二度切り栽培では茎が曲りやすいため、ネットの適切な配置につとめ、整枝を行う。
図表1 222774-1.jpg
図表2 222774-2.jpg
図表3 222774-3.jpg
カテゴリ 病害虫 施設栽培 出荷調整 ヒペリカム 品種 防除

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