カボスのハウス栽培におけるヤニ果の発生要因

タイトル カボスのハウス栽培におけるヤニ果の発生要因
担当機関 大分農林水産研果樹
研究期間 2001~2003
研究担当者
発行年度 2005
要約 カボスのハウス栽培では、かん水による急激な果実肥大後にヤニ果が多発する。
キーワード 樹、カンキツ、カボス、ハウス栽培、ヤニ果、生理障害、果実肥大
背景・ねらい カボスのハウス栽培、特に加温ハウスではヤニ果と呼ばれる生理障害果が発生する。ヤニ果は果皮内部で発生し、外観からの判別が困難なため、流通段階で問題となることが多い。そこで、ヤニ果発生要因の解明のため、果実肥大および肥大時期とヤニ果発生の関係について検討し、栽培管理の改善により品質向上を図る。
成果の内容・特徴
  1. 満開後40日目から土壌乾燥処理を行い、その後、満開後70、80、90日目にかん水を再開すると、土壌水分の増加にともない急激な果実肥大が起こる(図1)。
  2. 急激な肥大後肥大量は鈍化する。(図1)。
  3. ヤニ果は急激な果実肥大の後に多発する。(図2)。
  4. 満開後70日のかん水でヤニ果が最も多発する。(図2)。
  5. ヤニ果発生程度が高いほど、低糖、低酸の傾向にある(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. カボスの加温ハウス栽培では、着果後のかん水は定期的に行い、土壌水分を急激に変動させない。
  2. ヤニ果の発生が確認された場合、収穫が遅くなるほど発生率が高くなるので、果汁量が十分になれば、早めに収穫する。
  3. 急激な肥大と果実組織の変化についての検討が必要である。

図表1 222995-1.jpg
図表2 222995-2.jpg
図表3 222995-3.jpg
カテゴリ かぼす 乾燥 栽培技術 生理障害 その他のかんきつ

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