タイトル |
土壌の酸度矯正によるタンカンの異常落葉防止 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2001~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
タンカンの異常落葉は葉中のマンガン含量が高まるために起こり、土壌の酸度矯正で防止できる。
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キーワード |
タンカン、異常落葉、マンガン含量、酸度矯正
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背景・ねらい |
カラタチ台「垂水1号」において春葉の先端部に褐色斑点を生じ、異常落葉する障害が問題になっている。そこで、その発生の実態と対策について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 異常落葉発生園の葉中のマンガン含量は健全園に比べて高い。(表1)
- 酸度矯正により葉中のマンガン含量が低下し、異常落葉の発生もみられない(表2)。
- 葉中のマンガン含量は年間を通じて大きく変動しないので、夏季に春葉の分析で、異常落葉を予測できる(データ略)。
- 土壌pHと葉中マンガン含量の間には負の相関があり(図1)、異常落葉発生園では、1~2月に土壌pH6.0を目標に苦土石灰等の土壌改良資材を施用する。
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成果の活用面・留意点 |
- 苦土石灰等の土壌改良資材の施用に当たっては、土壌診断値に基づいて施用量を決定し、施用量が多い場合は1回の施用量を少なくし2~3年をめどに改善する。
- マンガンを含有する農薬の5~6月の散布は葉中のマンガン含量を高めるので控える(データ略)。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
病害虫
たんかん
土壌改良
土壌診断
農薬
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