タイトル |
乾燥豆腐粕を活用した共役リノール酸高含量生乳の生産 |
担当機関 |
福岡農総試 |
研究期間 |
2005~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
キーワード |
乳牛、共役リノール酸、乾燥豆腐粕
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背景・ねらい |
共役リノール酸(CLA)は脂肪を構成する脂肪酸のひとつで、発ガン抑制、血中コレステロール低下作用等の機能性を有することが認められており、反芻家畜由来の畜産物に多く含有する。そこで、CLAが合成されるルーメン内の微生物環境を安定的に保ち、乳量および乳成分が低減することなく乳中のCLA含量を最大にし、かつ生産コストを抑えるため、安価な製造副産物や自給粗飼料を利用した飼料給与技術を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- イタリアンライグラスラッピングサイレージの脂肪中のリノール酸+リノレン酸構成比は53%とアルファルファ乾草、スーダン乾草に比べて高い。穀類および粕類11種の粗脂肪中のリノール酸+リノレン酸構成比は39~60%の範囲にあり、大豆類、トウモロコシ、麦類、綿実で多い。特に、乾燥トウフ粕は安価でリノール酸構成比も多い(データ略)。
- 乳脂肪中のCLA含量は、リノール酸を多く含む乾燥豆腐粕を与えて給与飼料中の粗脂肪含量を3.7%/DMから6.0%/DMに高めることにより、0.3%程度から0.6%程度へ増加する。同様に、C18:0、C18:1、C18:2およびC18:3の含量も増加する(表2)。
- 給与飼料中の粗脂肪含量にかかわらず、乾物摂取量、乳量、乳成分はほぼ同程度であるが、給与飼料中の脂肪含量を高めることにより乳蛋白質率がやや低下する傾向にある(表1)。
- 血中の遊離脂肪酸、トリグリセライド、総コレステロールに差は認められず、いずれも標準値内の数値を示す。また、ルーメン液のpHは同程度である。ルーメン液中の原虫数はやや低下する傾向にあるが、いずれの処理も105オーダーを示し、正常範囲にある(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 酪農における飼料設計時の参考資料として活用できる。
- 給与飼料中の粗脂肪含量6%/DMは給与限界量であるため、高脂肪含有飼料を給与する場合は事前に含有量を確認する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
アルファルファ
イタリアンライグラス
乾燥
機能性
コスト
飼料設計
大豆
とうもろこし
乳牛
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