| タイトル |
容易に深部移植が可能なウシ胚移植器の開発 |
| 担当機関 |
長崎畜試 |
| 研究期間 |
2007~2009 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
2007 |
| 要約 |
ウシ胚移植における受胎率の向上のため、容易に深部移植が行えるように、先端部に軟質チューブを連結することで子宮内での柔軟性を有するように開発した深部移植器は、シース管型移植器に比べ子宮角への深部挿入が容易で、良好な受胎率を得られる。
|
| キーワード |
ウシ、胚、移植器、深部移植、受胎率
|
| 背景・ねらい |
ウシ胚移植において受胎率の向上は重要な課題であり、その要因として胚の品質、供胚牛の状態、移植技術が考えられる。移植技術については、子宮角深部への移植や子宮内壁への物理的損傷及び刺激の低減などにより受胎率が向上することが報告されている。しかし、現在一般に用いられている移植器は直線的であるため、深部移植を行うためには高度な技術が必要となり、特に未熟な技術者による移植は子宮内壁(粘膜)を損傷させ、受胎率を低下させることが危惧される。 そこで子宮内壁を傷つけることなく、容易に深部移植が行える移植器を開発し、その移植器の有効性について検討する。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 開発した移植器(深部移植器)は、金属製の移植器本体の先端に約14cmの柔軟なチューブ(横穴式の先端部を接合)を接続し、これを硬質外筒で覆う形状であり、また押出し棒の先端部には柔軟な棒を連結できる。移植方法は、先ずストロー管内の胚を含んだ液を綿栓と共に軟質チューブ内に装填し、その軟質チューブを移植器本体に接続する。これを硬質外筒内に収納した状態で子宮頸管を貫通させ、子宮角に挿入後硬質外筒から先端の軟質チューブを突出させ、子宮角深部に挿入し、押出し棒により胚を注入する。(図1)。
- 深部移植器は、シース管型に比べ約7cm深部に移植が可能である(表1)。
- 深部移植器は、ストロー管から胚を軟質チューブに装填するため、胚の移植準備が完了するまでの時間はシース管型に比べると約20秒長く掛かるが、移植器の陰部への挿入から移植完了するまでの時間は逆にシース管型に比べ約1分短縮できる。(表2)。
- 黒毛和種凍結1胚移植における受胎率は、61.9%と良好である(表3)。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 経産受胚牛における深部移植に活用できる。
- 軟質チューブと硬質外筒は、シース管カバーにセットした状態で滅菌しておく。
- 移植器の硬質外筒の径が大きいので未経産受胚牛に使用するときは頸管拡張棒を利用することが望ましい。
- ストロー管から移植器への胚の移し替えが不要となるように、改良中である。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
|