「キヌヒカリ」の心白粒発生要因とその対策 徳島農試

タイトル 「キヌヒカリ」の心白粒発生要因とその対策 徳島農試
担当機関 徳島県立農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 豊成 傑
薮内和男
発行年度 1998
要約 「キヌヒカリ」の品質低下要因のひとつである心白粒の発生を抑えるためには、千粒重が過度に大きくならないようにする必要があり、そのためには㎡当たり籾数を28,000粒程度確保することと遅い穂肥を施用しないことが有効である。
背景・ねらい 「キヌヒカリ」は平成5年度に奨励品種に採用して以来、良食味で栽培しやすいことから作付面積を順調に伸ばしているが、外観品質が劣ることにより1等比率が毎年60%前後と低い。そこで、外観晶質に及ぼす施肥条件の影響を検討し、キヌヒカリの品質向上を目指す。
成果の内容・特徴
  1. 場内で施肥条件を変えて栽培したサンプルの2等格付け理由は全て心白粒の発生によるもので、年次によって異なるが心白粒割合5%前後が1等と2等の境界域となる(図1)。
  2. 心白粒の発生は、千粒重が大きくなるほど多くなる(図2)。
  3. また、1㎡当たり籾数が28,000粒よりも少ないときに遅い穂肥(出穂前17~10日)を施用すると心白粒の発生が多くなる(図3)。そして、このことは穂肥に緩効性肥料を使用した場合に顕著である(図4)。
  4. 以上のことから、「キヌヒカリ」の心白粒の発生を抑制するためには、千粒重があまり大きくならないように管理する必要がある。そして、そのためには本田初中期の肥効を維持して㎡当たり籾数を28,000粒程度確保することと、粒大の増加につながる遅い穂肥を施用しないことが有効である。

成果の活用面・留意点
  1. 普通期栽培のキヌヒカリで、等級低下の主因が心白粒の場合に適用できる。
  2. 初中期の肥効が過剰になると、心白粒以外の未熟粒や倒伏による発芽粒・胴割粒の発生につながるので、注意が必要である。

図表1 228671-1.jpg
図表2 228671-2.jpg
図表3 228671-3.jpg
図表4 228671-4.jpg
カテゴリ 肥料 施肥 品種 良食味

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