炊飯米の食味に関するQTLの遺伝子型効果の実証

タイトル 炊飯米の食味に関するQTLの遺伝子型効果の実証
担当機関 福岡農総試
研究期間 2000~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約 「森多早生」と「コシヒカリ」の正逆の戻し交配系統を用いて、炊飯米の食味に関するQTLの遺伝子型効果を実証した。食味に関する主要なQTLは第3、6、7、10染色体上にある。その中で、特に第3染色体上のQTLが食味に最も大きく寄与する。
キーワード 水稲、食味、QTL
背景・ねらい
    炊飯米の食味官能評価値(総合、外観、味、粘り、硬さの5項目、以下食味とする)や食味に関する理化学的特性を支配するQTL(遺伝的領域)を明らかにすることは、良食味品種選抜の迅速化や効率化を図る上で有効である。2006年度までに「森多早生」と「コシヒカリ」のRI系統を用いて、食味に関するQTLを第1、2、3、6、7、10、12染色体上に検出した。そこで、「森多早生」と「コシヒカリ」の正逆の戻し交配系統を用いて、炊飯米の食味に関するQTLの遺伝子型効果を実証する。
成果の内容・特徴
  1. 食味に関する主要なQTL近傍のDNAマーカーは、第3染色体ではRM4108、RM4853、RM3372、第6染色体ではRM8120、RM1369、第7染色体ではRM336、RM5847、RM1330、第10染色体ではRM2887である(図1)。
  2. 第3、6、7、10染色体上の食味に関するQTLについては、遺伝子型が「コシヒカリ」型は総合、外観、味、粘りにおいて「森多早生」型より優れ、硬さにおいて軟らかい傾向にあり(図2)、上記QTL近傍のDNAマーカーは良食味の選抜に利用できる。特に、第3染色体上のQTLについては、全ての食味評価項目で有意差が認められる。
成果の活用面・留意点
  1. 選定したDNAマーカーはゲノム中の反復配列数の違いを利用して開発されたSSRマーカーであり、そのプライマー配列は穀物の総合遺伝情報サイトであるGramene(http://www.gramene.org/microsat/index.html)に公開してある。
  2. 「コシヒカリ」に由来する良食味の選抜には第3染色体上の食味に関するQTL近傍のDNAマーカーが最も有効である。また、その他のマーカーを利用して、良食味に関与する遺伝子の集積が図られる。
図表1 223552-1.jpg
図表2 223552-2.jpg
カテゴリ 水稲 DNAマーカー 品種 良食味

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