タイトル |
SPFMV-SCP組換えサツマイモは複数のSPFMV系統の複合感染に抵抗性を示す |
担当機関 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 |
2006~2008 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
サツマイモ帯状粗皮病の野外罹病株には、複数のSPFMV系統が感染している。これらを接種源とした接ぎ木接種後もSPFMV-SCP遺伝子組換えサツマイモは抵抗性を示し、萌芽4代目においてもウイルスの増殖は抑制されている。
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キーワード |
サツマイモ、遺伝子組換え、帯状粗皮病、ウイルス抵抗性、SPFMV
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背景・ねらい |
サツマイモの帯状粗皮病は、サツマイモ斑紋モザイクウイルス強毒系統(SPFMV-S)によって引き起こされる重要病害の一つで、これまでに抵抗性の遺伝資源は見出されておらず、抵抗性育種は困難である。このため、SPFMV-S外被タンパク質(CP)遺伝子組換えサツマイモが開発され、SPFMV-Sに対して抵抗性を示す事が明らかにされている。しかし、この抵抗性は、強毒系統の純化ウイルスを強制接種した検定結果であり、SPFMVには複数の系統が報告されていることから、より野外環境に近い条件での抵抗性検定を行い、有効性の高い組換え体の開発を目指す必要がある。そこで、野外罹病株のウイルス生態の調査を行い、複数のSPFMV系統に対する組換え体のウイルス抵抗性を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 野外罹病株では、強毒系統(S)だけでなく、複数のSPFMV系統の複合感染率が高い(表1)。
- SPFMV-SCP遺伝子組換え体はSPFMV系統が複合感染した罹病株を接種源とした接ぎ木接種により、病原系統だけでなくその他のSPFMV系統に対しても抵抗性を示す(表2)。
- 接ぎ木接種後、萌芽4代目においてもウイルスの増殖は抑制されており、安定した抵抗性を示す(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- ウイルス抵抗性遺伝資源としての活用が期待される。
- ただし、遺伝子組換え体であるため、利用に先立ち、生物多様性影響評価を実施する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育種
遺伝資源
接ぎ木
抵抗性
抵抗性検定
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