タイトル |
カンショ茎葉サイレージの品質は良好であり黒毛和種繁殖雌牛に利用できる |
担当機関 |
鹿児島農セ畜試 |
研究期間 |
2005~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
細断型ロールベーラおよびスタックサイロで調製したカンショ茎葉サイレージの発酵品質は良好である。また、ビートパルプやフスマを添加することにより、発酵品質、可消化養分総量(TDN)、消化性および採食性が向上する。
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キーワード |
カンショ茎葉、サイレージ、発酵品質、TDN、黒毛和種繁殖雌牛
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背景・ねらい |
鹿児島県を代表する作物であるカンショは、その副産物であるカンショ茎葉が粗飼料の代替品として期待できる。しかし、飼料利用率は8%程度と、ほとんど利用されていない状況にあり、利用時期も限られているため、カンショ茎葉の飼料化と貯蔵技術が利用率向上の課題である。そこで、カンショ茎葉のサイレージ調製試験を行い、飼料成分組成、発酵品質、採食性及び栄養価を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- カンショ茎葉サイレージの飼料成分は、粗蛋白質は1番草出穂期のイタリアンサイレージ、ADF及びNDFは再生草開花期のアルファルファサイレージと同程度である(表1)。
- 細断型ロール調製したカンショ茎葉サイレージ発酵品質のV-scoreによる評価は可~良で、BP(ビートパルプ)を5%添加することで、V-scoreが有意に高くなる。スタックサイロ調製したサイレージの発酵品質は、BP添加区が最も良い(表2)。
- 黒毛和種繁殖雌牛および緬羊による消化試験から求めたカンショ茎葉サイレージのTDNは、茎葉単体サイレージで48%であるが、BPやフスマを5~10%添加することで9~18ポイント向上する。また、各成分消化率についても、8~29ポイント向上する(表3)。
- 黒毛和種繁殖雌牛によるカンショ茎葉サイレージの採食量は、細断ロール調製区では茎葉単体よりBP添加サイレージが有意に高い(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- カンショ茎葉サイレージを給与する際、飼料設計時の資料として活用できる。
- カンショ茎葉への残留農薬については、現在データ蓄積中であるため、給与する際は分析し、残留のないものを給与する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
アルファルファ
かんしょ
飼料設計
農薬
繁殖性改善
羊
保存・貯蔵
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