タイトル |
ミニトマトにおける台木用ナスの利用技術 |
担当機関 |
熊本農研セ |
研究期間 |
2002~2006 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
ミニトマト`千果'において台木用ナスを用いる場合、収量と糖度に優れる`台太郎'が有望である。台木用ナスは台木用トマトと比較してやや減収となるが、かん水量を増やすことや、密植することで収量を改善することができる。
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キーワード |
ミニトマト、千果、台木用ナス、台太郎、青枯病
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背景・ねらい |
ミニトマトについては、近年外国からの輸入増加のため価格低迷が続いており、一層の高品質化が求められている。また、一部ほ場では青枯病が発生し、収量の大幅低下が問題となっている。 そこで、台木用ナスを利用した高品質(高糖度)果の生産並びに病害低減技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- ミニトマトにおける台木用ナスの品種について、収量は`台太郎'`トナシム'が優れており、糖度は`台太郎'が台木用トマトと比較して1度以上高い(表1)。
- 台木用ナスは台木用トマトと比較して収量が減少するが、かん水量を1.5倍まで増やすことで1果重が増加し、14%減まで改善できる(表2)。
- かん水量を増やしても、糖度は期間をとおして0.7度高い(図1)。
- 台木用ナスは台木用トマトと比較して草姿がコンパクトになるため(データ省略)密植が可能であり、株間40cmでは14%減まで収量が改善できる(表3)。
- 現地青枯れ病発生ほ場において、台木用トマトでは30%発病したが、台木用ナスでは発病が見られない(データ省略)。
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成果の活用面・留意点 |
- 台木用ナスは生育が遅いので、穂木より2週間早蒔きを行う。
- 接ぎ木は幼苗接ぎ木、呼び接ぎともに生育に差はない。
- 青枯病発生ほ場については、必ず太陽熱消毒・薬剤消毒後、菌密度を低くしてから定植を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
青枯れ病
栽培技術
台木
接ぎ木
トマト
なす
品種
ミニトマト
薬剤
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