野菜・花き苗自動生産のための無線制御パレット搬送システム

タイトル 野菜・花き苗自動生産のための無線制御パレット搬送システム
担当機関 野菜・茶業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 野菜・花き類の苗生産施設において、苗パレットを積載可能なガントリ型パレット搬送ロボットを管理棟から遠隔無線操作して、自動的に積み降ろしさせる制御システムを開発した。
背景・ねらい 近年セル成型苗の大量生産技術の発展により、野菜・花き苗を対象とした大規模育苗施設が各地で導入され、苗生産の自動化・省力化の技術が求められている。そこで、トレイへの土詰め・播種から苗の肥培管理、ポットへの植え替え、出荷に至る育苗工程におけるハンドリング作業を遠隔無線操作により効率的に制御する搬送システムの開発を図る。
成果の内容・特徴
  1. 本システムは、これまでに開発した、ガントリ型の苗パレット搬送ロボット、アクセス装置に加えて、今回新たに開発した横移動装置、遠隔無線装置から構成されている。
  2. 今回開発した横移動装置は、搬送ロボットを別のレーンに移動させる機能を持ち、これにより、栽培施設全体での苗ハンドリングが可能である。AC40Wモータ駆動による6輪走行方式で、移動走行速度は0.17m/sである。
  3. 今回開発した遠隔無線装置は、管理棟に置かれた制御用パソコンと、搬送ロボットに取り付けられたプログラマブルコントローラとの間での送受信を行う。このコントローラは、搬送ロボットの他、横移動装置、アクセス装置の制御も行うため、管理棟において、全ての装置の操作が可能である。
  4. 苗パレット搬送ロボットは、栽培施設において苗パレットの搬入、配置、搬出、移動を行う。 AC40W2段変速モータを使用している。電線コードの巻取り機構を付加することにより、移動の際にコードが絡まずに走行できる。
  5. アクセス装置は、作業場と栽培施設間において苗パレットの受け渡しを行う。台車の移動は、AC25Wモータによるワイヤ巻き取りで行う。フック部の形状を改良したことにより、苗パレットの確実な受け渡しができる。また、モータ減速比を従来の半分にしたことにより、台車は0.3m/sの高速移動が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 野菜・花き類の大規模育苗施設の無人苗搬送システムを実現する際の基礎指針として利用できる。
  2. 本システムの実用化のためには、その信頼性、作業性能の向上を図るとともに、生産現場での実証試験を行う必要がある。
図表1 224119-1.gif
図表2 224119-2.gif
カテゴリ 育苗 出荷調整 省力化 播種 肥培管理 ロボット

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