陸稲耐干性評価のための簡易根系採取法の開発

タイトル 陸稲耐干性評価のための簡易根系採取法の開発
担当機関 茨城県農業総合センター
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 陸稲の中晩生品種の根系には品種間差が認められ、耐干性の強い品種は土壌深層に豊富な根系を形成している。コアサンプリング法は省力的な根系の採取方法として実用的である。
背景・ねらい 陸稲の安定多収を図るためには耐干性強化が最も重要である。本研究では熟期的に干害を受けやすい中晩生品種の根系分布と耐干性の関係を明らかにするとともに、塹壕法、モノリス法に替わる省力的な根系の採取方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 干ばつ年の根長密度と耐干性の間には、浅層では関連が認められないが、深層の根長密度は、耐干性極強品種で高く、弱い品種で低い傾向が認められる(表1)。
  2. 耐干性の強いIRAT109は土壌深層の根長密度が高く、干ばつによる減収程度が小さい。耐干性の弱い水稲品種は、根長密度が低く、干ばつによる減収程度が大きい。従来の陸稲品種はその中間に位置している。外国陸稲の深根性導入を図ったゆめのはたもちおよび陸稲関東糯172号は従来の陸稲品種に比べIRAT109に近い根系をもっている(図1)。
  3. 干ばつ年の根の深さは、平準年に比べ全体的に浅くなるが、平準年に根の深い品種は干ばつ年にも深く、平準年に根の浅い品種は干ばつ年にも浅い傾向がある(図2)。
  4. コアサンプリング法で土壌深層の根系を採取し、根長密度を年次間で比較したところ、いずれの年次も耐干性の強い品種は根長密度が高く、弱い品種は低い傾向を示す(図3)。
  5. コアサンプリング法による深層の根長密度は塹壕法による根の深さ及びモノリス法による深層の根長密度と、それぞれ高い正の相関関係が認められる(表2)。
  6. 以上のことから、土壌深層の根系は、干ばつの有無に関わらず耐干性評価の指標となりうる。コアサンプリング法は、塹壕法やモノリス法と同様の結果が得られ、土壌サンプルの採取量が少なくて済むなどの利点があるので、省力的根系採取法として耐干性育種に利用できる。
成果の活用面・留意点
  1. 得られた根系分布のデータは陸稲育種の基礎資料とする。
  2. コアサンプリング法により、深根性に関する系統選抜の効率化を図る。
  3. 水戸市の表層腐植質黒ボク土の結果である。
図表1 224335-1.gif
図表2 224335-2.gif
図表3 224335-3.gif
図表4 224335-4.gif
図表5 224335-5.gif
カテゴリ 育種 品種 陸稲

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる