アラキドン酸代謝酵素を阻害する農産物

タイトル アラキドン酸代謝酵素を阻害する農産物
担当機関 四国農業試験場
研究期間 1991~1994
研究担当者 関谷敬三
神山紀子
発行年度 1994
要約 農産物の健康機能性の評価法として各種病気の原因の一つとなっているアラキドン酸代謝を利用した方法を開発した。その方法を用いてアラキドン酸代謝酵素である12-リポキシゲナーゼとシクロオキシゲナーゼを阻害する農産物を明らかにした。
キーワード 農産物、健康機能性、評価法、アラキドン酸代謝、12-リポキシゲナーゼ、シクロオキシゲナーゼ、阻害
背景・ねらい 近年の食に対する多様化・高度化や成人病の増加等を背景として食品のもつ健康維持機能に対する関心が高まっている。そこで、循環器系疾患やアレルギー性疾患など多くの疾病に関与しているアラキドン酸代謝に及ぼす農産物の影響を血小板を用いて検索した。
成果の内容・特徴
  1. 血小板にはアラキドン酸を代謝する酵素として12-リポキシゲナーゼとシクロオキシゲナーゼが存在し病気の原因となる代謝産物を作り出している。そこで、血小板を用いて簡便にアラキドン酸代謝酵素に対する農産物の影響を評価できる測定法を開発した(図1、2)。
  2. 農産物の消化吸収、熱安定性等を考慮し活性測定にはメタノール抽出成分をさらにエーテルに不溶な画分と可溶な画分とに分けて用いた。各種農産物等をアラキドン酸代謝酵素に対する阻害作用の強さによって3段階に分類した(表)。酵素活性を50%阻害する抽出物濃度(IC50)が10μg/ml以下の強い阻害作用を示すもの、11~100μg/mlで中程度の阻害作用を示すもの、100μg/mlを越えるものの3段階とした。調べた農産物の大部分が活性が弱いかあるいは活性が無かった。しかし、茶の葉などいくつかのものは強い阻害活性を示した。
成果の活用面・留意点 農産物・食品による病気の予防・改善あるいは有効成分の探索等の研究に対して、本成果は基礎的知見となる。しかし、実際に摂取した場合等の解析は今後の課題である。
図表1 224401-1.gif
図表2 224401-2.gif
図表3 224401-3.gif
図表4 224401-4.jpg
図表5 224401-5.jpg
図表6 224401-6.jpg
カテゴリ 機能性 評価法

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