| タイトル |
生体内における脂質過酸化反応のフラボノイドによる抑制作用 |
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| 研究期間 |
1995~1998 |
| 研究担当者 |
寺尾純二
星野智巻
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
生理機能の注目されているフラボノイドが、脂質の消化吸収過程のエマルジョンの酸化に対して、ビタミンEと共存することにより顕著な相乗的な抗酸化活性
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| 背景・ねらい |
食品に含まれる抗酸化成分は摂取された後に、様々な疾患に関与する生体内 の酸化的障害を予防する作用があると考えられる。植物制食品に広く存在するフ ラボノイドは、強い抗酸化活性がありビタミン類などとともに生理機能が注目さ れる。フラボノイドは、生体の中にはあまり吸収されず消化管内の活性の発現が 重要と考えられるため、消化吸収過程での脂質の酸化の抑制作用を明らかにする ことを目的とした。
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| 成果の内容・特徴 |
- 脂質の消化吸収過程のモデル系として魚油の胆汁酸塩エマルジョンを用い、消
化管内での酸化の主な触媒と考えられるヘム鉄による酸化反応に対する抑制作用 を、代表的なフラボノイドであるケルセチン( 図1)を用いて検討した。 - ケルセチンは、精製魚油を用いたヘム鉄触媒による酸化反応に対し、抗酸化
成分の中で最も広く使われているビタミンEよりもかなり強い抗酸化活性を示し た( 図2 )。 また、ビタミンEと共存させると、両成分の減少がともに抑制され顕著 な相乗的な抗酸化作用が発現した( 図3 )。フラボノイドは消化管内で有効な抗酸化物質として作用すると推定される 。 - 相乗作用の発現メカニズムは、エマルジョンの表面に局在することで表面で
惹起される酸化開始反応を効果的に抑制するケルセチンと、エマルジョンの内部 に存在することで内部で進行する酸化成長反応を効果的に抑制するビタミンEのsite-specific な作用の組み合わせによることを解明した。
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| 成果の活用面・留意点 |
フラボノイドの生体内での抗酸化作用は、実験動物などを用いた検討によりさ らに明らかにされていくことが期待される。また、フラボノイドとビタミンEが エマルジョンで相乗的な抗酸化作用を発現することから、類似の不均一系からな る様々な油脂食品などでも、両成分と同様な抗酸化物質を共存させて用いること で強い抗酸化活性が得られる可能性がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
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