微孔フイルム包装ブロッコリーの鮮度品質保持

タイトル 微孔フイルム包装ブロッコリーの鮮度品質保持
研究期間
研究担当者 太田英明(現
発行年度 1996
要約  微孔の数で酸素透過量を調節した微孔フィルムにブロッコリーを入れ、夏期の流通温度帯(10~20℃)で7日間程度貯蔵して鮮度保持効果をみると、外観、クロロフィル、ビタミンC含量等いずれも対照の無機物混入フィルムに勝っている。
背景・ねらい  我が国では夏期に予冷処理された青果物が、消費者に渡るまで必ずしも低温流通されているとは限らず、10~20℃で流通されているのが現状である。微孔の数で酸素透過量を調節したフィルムを用い、この温度帯でのブロッコリーの鮮度保持効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 広島県産ブロッコリー(品種:緑嶺、M寸10~11cm)を供試(6月下旬試験)。
  2.  微孔(70μm)の数で酸素透過量を3通りに変えたポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの積層フィルム(450mm×600mmの袋)を用い、3℃の冷蔵庫で一晩予冷したブロッコリーを15個/袋入れ、開口部をヒートシールした後20℃で7日間保存。
  3.  各フィルムの酸素透過量は20℃下で(1)10900~12800ml/㎡dayatm、(2)16000~19000
    ml/㎡dayatm、(3)25600~32000ml/㎡dayatmである。
  4.  開口部をハンカチ包装した対照の無機物混入フィルム(酸素透過量:5400~6000ml/㎡dayatm)のブロッコリーが3日後に商品価値を失うのに対し、(3)のフィルムに入れたブロッコリーは7日後でも十分に商品価値を保っている(図1)。
  5.  微孔フィルム内の酸素濃度は、ハンカチ包装の対照フィルム内酸素濃度を下回り、炭酸ガス濃度は上回っており、低酸素、高炭酸ガス環境となっている(図2)。
  6.  花蕾部のクロロフィル、ビタミンC含量とも対照フィルムに比べて微孔フィルム各区のブロッコリーが勝っている(図3)。
  7.  以上のことから、酸素透過量20000~30000ml/㎡dayatmの微孔フィルムは、20℃下の環境でも7日間程度ブロッコリーの品質を良好に保つことができる。
成果の活用面・留意点
  1.  微孔フィルムによるブロッコリーへの鮮度保持効果が認められることにより、軟弱野菜のMA包装資材として活用できる。 
  2. 青果物の種類や保存温度によって呼吸発生熱量が異なるので、品目や保存環境に応じた微孔(酸素透過量)フィルムを選択することが肝要である。
図表1 224459-1.gif
図表2 224459-2.gif
図表3 224459-3.gif
カテゴリ 品質保持 品種 ブロッコリー

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