紫色のカンショジュース飲料による肝機能要注意者のγ−GTP・GOT・GPT値の低下

タイトル 紫色のカンショジュース飲料による肝機能要注意者のγ−GTP・GOT・GPT値の低下
研究期間 1997~1997
研究担当者 須田郁夫
山川 理(甘しょ育種研究室)
松ケ野一郷
杉田浩一((社)宮崎県JA食品開発研究所)竹熊宜孝
入佐孝三
徳丸文康(公立菊池養生園診療所)
発行年度 1997
要約 肝機能要注意者の中には、食品である紫色のカンショジュース120mlを毎日連続44日間飲用することにより血清のγ-GTP・GOT・GPTの値が低下する者がいる。そのグループに属する者は肝機能要注意と指摘されてから5年未満の者が多い。
背景・ねらい  
紫色のカンショジュースは、四塩化炭素で引き起こされたラットの肝障害を軽減する。ヒトに対する効果は不明であったため、医師との連携により、肝機能要注意者及び健常者を対象にして、紫色のカンショジュースの血清γ-GTP・GOT・GPT値の低下効果について調べる。
成果の内容・特徴
  1. 対象者は本研究の主旨に同意し自らの意志で参加を申し出た有志ボランティア45名である。治療薬は服用していない。この中には過去の健康診断にてγ-GTP、GOT、GPTのそれぞれの値が高く肝機能要注意と指摘を受けた16名(γ-GTP高値者10名、GOT高値者11名、GPT高値者12名)が含まれる(図1)。なおボランティアは、通常の食事・アルコール類等の飲食を維持しながら、紫色のカンショジュース(図2)120mlを肝機能要注意者は毎日連続44日間、健常者は毎日連続28~44日間飲み、一定間隔で採血する計画に対して全員同意している。
     
  2. 紫色のカンショジュース飲用44日後の血清γ-GTP値が飲用前のγ-GTP値に比べて20%以上低下する者は、高γ-GTP指摘5年未満のグループでは4名中4名(図3A)、5年以上のグループでは6名中1名(図3Bの#9)である。
     
  3. 同様に、紫色のカンショジュース飲用44日後に血清GOT・GPT値が20%以上低下する者は、高GOT指摘5年未満のグループでは6名中6名(図3C)、5年以上のグループでは5名中1名(図3Dの#10)、高GPT指摘5年未満のグループでは6名中3名(図3Eの#1、#6、#8)、5年以上のグループでは6名中0名(図3F)である。なお健常者の血清γ-GTP・GOT・GPT値は紫色のカンショジュース飲用後も正常値を保っている。
     
  4. 以上の結果は、肝機能要注意者の中には紫色のカンショジュースの連続飲用により血清のγ-GTP・GOT・GPTの値が低下する者がいることを示す。そのグループに属する者は肝機能要注意と指摘されてから5年未満の者が多い。
成果の活用面・留意点  
肝機能要注意者16名での結果であり、普遍的な結論を得るためには大規模集団による試験が必要である。
図表1 224484-1.gif
図表2 224484-2.gif
図表3 224484-3.gif
カテゴリ かんしょ

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