採卵用天蚕の微粒子病予防法

タイトル 採卵用天蚕の微粒子病予防法
担当機関 環境部
研究期間 1989~1992
研究担当者 橋元 進
高橋 司
大津満朗
鈴木繁実
発行年度 1992
要約 天蚕は野外飼育期間に微粒子病に感染する。本病原は経卵感染するので採卵用天蚕については飼育成績の良否にかかわらず母蛾検査を実施し微粒子病の予防に努める。母蛾検査にあたっては集団検査と個体検査を併用し、検査能率を向上させる。
背景・ねらい 天蚕の微粒子病は病原が卵を経由し次代に伝達されて広がり壊滅的な被害をもたらす
病害として知られており、本病の予防は天蚕繭の安定生産を図る上で極めて重要な
技術対策である。このため、生産現場で野外飼育されている天蚕への本病病原の
感染状況を明らかにするとともに、能率的な母蛾検査による予防法を考案した。
成果の内容・特徴
  1. 微粒子病病原の胞子は、長径3.7μm、短径1.8μm程度の楕円形を呈し、本病原に感染した
    幼虫は次第に発育が遅れ、体表面に明瞭な黒斑を現す。
  2. 微粒子病病原感染率は3.0~20.9%で地域により差があるが、全調査地で感染が見られた。
    経卵感染はすべての感染蛾に認められた。
    (表2)
  3. 母蛾検査は採卵に用いた全蛾を対象とし、採卵後乾燥(80度C数時間)保存した蛾を
    2%水酸化カリウム溶液で磨砕して標本を作成し、600倍で検鏡する。微粒子病病原の
    胞子は、母蛾が感染している場合、1視野に200個以上観察される個体が多く、母蛾検査法
    で容易に検出できる。
  4. 検査は母蛾腹部の2分の1をもぎとり、数頭~10頭程度の集団検査とし、病原胞子が検出
    された場合は残腹部を個体検鏡する。集団検査での1回の検査に用いる母蛾数は、
    病原胞子の検出頻度から表1を参考にして判断する。
  5. 病原胞子が検出された蛾が産下した卵はすべて焼却する。
    表3 微粒子病病原の感染程度と経卵感染率
    表4 経卵感染した天蚕幼虫の死亡齢期
成果の活用面・留意点 微粒子病防除の最も効果的な方法は、厳格な母蛾検査によって病原感染卵を的確に
除去することである。このため採卵は個体別に行い、他個体の卵の混入を防ぐ。
図表1 230361-1.gif
図表2 230361-2.gif
図表3 230361-3.gif
図表4 230361-4.gif
カテゴリ 病害虫 乾燥 防除

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