タイトル | 納豆菌の挿入配列IS 4Bsu1の挿入箇所 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
伊藤義文 木村啓太郎 |
発行年度 | 2008 |
要約 | 納豆菌(宮城野株)がゲノム中に6コピー持っている挿入配列IS4Bsu1の挿入箇所を明らかにした。また、新たに挿入配列IS256Bsu1を同定した。挿入配列の多型は納豆種菌の峻別や管理に利用することができる。 |
キーワード | 納豆菌、挿入配列 |
背景・ねらい | 日本の納豆および東・東南アジアの国々で生産されている無塩ダイズ発酵食品では枯草菌(Bacillus subtilis)の仲間が発酵の主体として利用されている。納豆製造では宮城野株(三浦株)、成瀬株、高橋株が市販種菌として使われている他、自社開発株が使われている場合もある。これらの菌株はすべてBacillus subtilisに属し、微生物の分類・同定に用いられる生理的性質や生化学的性質が互いによく似ている。16SリボゾームDNA配列にも違いはない。東・東南アジアで使われている株も納豆菌と非常によく似ている。しかしながら、納豆製造時には発酵の速さ、ダイス成分分解の強さ、臭気、2次発酵の始まる時期などに株ごとの違いがある。そのため、使用している株を他の株と区別して生産管理する必要があり、簡便な菌株峻別法が求められていた。また、知財としての納豆種菌を守るためにも、東・東南アジアで使われている類縁株と区別する手段が必要である。 挿入配列(Insertion sequence, IS)はゲノム上で転位できるので、そのコピー数や挿入箇所に多型を生じやすい。そのため、遺伝的に近縁な株同士を区別するマーカーとして利用できる。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 大豆 |