| タイトル |
ギニアグラスの新病害「葉腐病」 |
| 担当機関 |
山口県農業試験場 |
| 研究期間 |
1997~1998 |
| 研究担当者 |
井上 興
角田佳則
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
わが国で初めてギニアグラスに葉腐病の発生を確認し,病原菌をRhizoctonia solani Kuhnと同定した。病徴は葉身及び葉鞘に初夏から夏にかけて楕円形の斑紋を伴う、葉腐症状となり,今後の発生拡大に注意が必要である。
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| 背景・ねらい |
ギニアグラスは西南暖地の重要な草種である。山口県で発生するギニアグラスの葉腐病は,わが国では発生記録がないため,病徴の記載と病原の同定を行う。
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| 成果の内容・特徴 |
- 発生状況・病徴および病名
本病は山口県山口市で発生している。葉や葉鞘に周縁緑褐色または褐色で、内部は灰緑色ないし灰白色の楕円形の病斑を生じる。病徴は初め地際部の葉鞘から現れはじめ、次第に上位へと進展する。葉身の病斑は、葉鞘にふれた部分に現れる(図1)。また、病斑部には褐色から灰褐色の菌核を形成する場合がある。わが国ではギニアグラスの葉腐病は報告がなく、本病をギニアグラス葉腐病とした。
- 発生消長
本病の発生は6月から認められ、ギニアグラスの生育が旺盛となる7月下旬に最も多く認められる。気温の低下する10月には、発生が終息する(図2)。
- 病原菌の同定
ジャガイモ煎汁培地(PDA)上の菌叢は褐色から茶褐色で、1~5mm程度の菌核を形成する。菌糸伸長速度は30℃、24時間で5cm程度。若い菌糸の主軸の幅が平均7.3μmで先端の隔膜近くでほぼ直角に分岐し、分岐後隔膜を形成する。かすがい連結はない。菌核は内部組織の分化は認められず,連生し表面は粗く、短菌糸が全面に密生する。本菌は菌糸融合群AG-1と菌糸融合する。 本病原菌はRhzoctonia solani Kuhn(菌糸融合群AG-1,培養型ⅠB)である。
- 病原性
本病原菌をギニアグラスの市販品種3品種と九州農試育成の3系統に接種した結果、すべての品種と系統に病原性を示し、発病程度に品種間差は認められなかった(表1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- ギニアグラスに発生する病害の診断に活用できる。
- 発生は現在のところ山口県の一部で確認しているのみであるが、今後発生地域の拡大の可能性がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
ばれいしょ
品種
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